前回は、自分が商品であるという話をしました。ところで、自分が商品となったときに、その商品を誰が気に入って誰が買ってくれるのでしょうか?女性起業塾ではここを考えていくのですが、、、とりあえず、勝手に想像して決めていきましょう。
1.ちゃんとペルソナを作っていく方法
ところで、わたしたちは勝手に作っていきますが、マーケティング会社ならきちんと作り込んでいきます。方法は、根掘り葉掘り聞くデプスインタビューという怖い方法です。
どこで生まれてどう育ったのか、仕事や家庭のことを徹底的に聴いていき、対象者を丸裸にしていきます。
日頃どんな風に生活をしているのか?
休日はどのように過ごしているのか?
教育費はどのくらいかけているのか?
夫婦間や親子間はどのようなのか?
友達付き合いはどうなのか?
将来に対してどう思っているのか?
不安や希望は?
大切にしていることは?
将来の夢は?
手順は、
1)インタビューする対象者を探し出します
近隣のお店で同じような商品を扱っているお店を見つけ出し、偵察に行き、メインのお客様はどのようなひとかを調べます。そのようなひとが、インタビュー対象者です。
2)インタビュー項目の策定
最終的には価値観が分かることが目的です。好き期待や判断基準、判断の癖を見つけることが目的に組んでいきます。
3)インタビュー対象者のリクルーティング
出来れば、店の前を歩いている中からつかまえます。出来なければ、人づてに探してきます。
4)インタビューの実施
できる限りリラックス出来る場所を設定します。他人に聞かれることもなく、雰囲気の良いカフェのようなところ、、、なければ自社会議室を改造します。
5)インタビュー結果の分析
インタビューは録音しておき、KJ法を使って対象者の言葉の関係性を構造的に見える化していきます。考え方の特徴がつかめれば成功です。
こうやって、架空のお客様、ペルソナを作っていきます。完璧そうです!
しかし、正直、面倒すぎます。こんなことできません。しかし、できないからといって、マーケティング会社にお願いしたら、いくら取られるか、、、汗
もっとアバウトにいきましょう!
お店を始めるときには、誰が買ってくれるかをカンで想像しますよね。
妄想するようなものですが、、、。
例えば、銀座に店を出そうと思ってしまったら、
平日なら、スーツやキレイな格好のサラリーマン、OL風の人
週末なら、ちょっとオシャレな普段着のカップル、夫婦、ファミリー
最近なら、平日土日をとうして中国人の方が多い
かなと考えます。
また、
高級クラブなら、40~70代の社長さんが多く、
イタリアンレストランのお昼なら、近隣のOLさんばかりです。
お店を出すときに、これらのうちの誰を狙うのかを考えるわけです。
2.あなたにどのようなファン顧客が付くかを考える
今回は、ここからが違います。
同じようにペルソナという架空の人物を作っていくのですが、お店ではなく、売っているあなたにどのようなファン顧客が付くかを考えるのです。
同じ、アイドル好きでも、キムタクとヨン様ではファンが違いますよね。つまり、ペルソナ:人物像が違うわけです
例えば、キムタクファンとヨン様ファンのファンのペルソナを比べると下記のようになります。
「ヨン様マダム」
自分のことを、理性的でオシャレで夢があると思っている。
趣味は、国内外旅行、ガーデニング、占いで、健康、医療、介護、福祉に関心を持っていて、勉強しなければなと思っている。
折り込みチラシをよく読み、テレビをよく見る。
約3割のひとがSNSを利用していて、平均末子年齢は20歳。
「キムタクマダム」
自分のことを、はつらつとしていて若々しく、頼りがいのある家庭的な人と思っている。
趣味は、岩盤浴、スパ、ネイルにエステ、さらにTV。
芸能人や日本酒やギャンブルに興味が強く、TVをとてもよく見る。
ソーシャルメディアはGREEを利用している人が多く、平均末子年齢は17歳。
両方とも、ブランド好きで、話題のスポットへでかけることも欠かさない。
「ヨン様マダム」は、子供が20歳なので子育ては終わり、自分の趣味に打ち込んでいます。
一方、「キムタクマダム」の方はまだ高校生なので、趣味に走ることもできず、テレビに走り有名人などの週刊誌ネタに詳しくなっています。
このように、キムタクとヨン様では大きくファンが異なっていて、ヨン様ファンのお金のかけ方のすごさが分かります。
3.当然売るひとによって全然違って来るわけです
話は変わりますが、キムタク主演のPRICELESSをご存じでしょうか?
途中から、屋台をもらってホットドッグ屋の商売を始めましたよね
(ラーメン屋をやると思っていたのに、、、)
あの屋台で、売っているのはキムタクでしたが、どのようなお客様が常連になっていたでしょうか?
もし、売っているのが、中居君だったら?
もし、草彅くんだったら?
もし、五郎ちゃんだったら?
もし、慎吾だったら?
どのような方がよく来るようになったでしょうか?
勝手な想像ですが、、、(ファンの方ごめんなさい)
キムタクは、ムードがあり、ワイルドフェロモンが強く、自信に満ちたホスト的なので、工藤静香みたいな大人っぽく知的ですこしアンニュイな女性に人気なのではないでしょうか。
草彅くんは、個性が弱いのが個性で、ヘタレ的な役柄が多いので、銀座の世話好きママさんに人気なんではないでしょうか。
中居くんは、ヤンキーぽっく野球好きな庶民派なので、イケイケの20代の女の子ににんきがあるのでは。
稲垣くんは、文化的な臭いがしながら斜に構えている感じなので、3歳ぐらい年上の文系女子で管理職っぽい方に人気があるのでは。
香取くんは、少年的な無邪気さがあり、やんちゃで嫌味を感じない好青年なので、元ヤンキー系や年齢の割りと高めな主婦層に人気なのでは。
当然ですが、売るひとによって常連さんが全然違って来るわけです。
4.自分のことを大好きな人に喜ばれるものを出せたら最高!
また、話が変わりますが、もし、ある日、いつもキムタクのやっていた屋台に行ったら、普通のお兄さんがやっていた!
あなたはどうしますか?
答え
1番:帰る
2番:一応食べる
3番:いつも通り美味しくいただく
どれにしますか?
あなたの性格
1番にする方は、ラーメンが美味しくないけどキムタクがやっているから食べに来ていた方です。
2番にする方は、キムタクも良いけど、お兄さんでも良いかなと思っているかたです。
3番にする方は、キムタクではなくラーメンが美味しいからいつも会社帰りによっていた方だと思います。
結論 お店の販売力は、商品の良さ✕ひとの魅力です。
一番良いのは、キムタクも大好きで、ラーメンも凄く美味しいと思っているお客さんです。
自分のことを大好きな人に、美味しいものを出せたら最高ですね!!!
「子供には最高に美味しい料理を作ってあげましょう!」
だからこそ、
誰が自分のことを好きになってくれるのか?
一番尊敬してくれるのか?
すごく信頼してくれるのか?
とても共感してくれるのか?
その人を見つけることが大切なのです。
見つけ出し、その人に「美味しい!」と言われるものを作ってあげるのが良いと思います。
「みんなが良いという商品」から、「わたしのことが大好きなAさんがすっごくよろこぶ逸品」へ |