「店を応援したい」「店長と友達になりたい」「自分も店の仲間に入りたい」と思っていただけるお店の雰囲気作りが、お客様にFacebook用の魅力的な写真を撮らせていただく王道なのですが、テクニックや小道具、イベントなども助けになります。
1.店長のキャラがすごいとお客様に出演してもらうのは簡単です
店長がお客様から人気があると、お客様はノリノリで写真を撮らせてくれます。
例えば、以下の店長さん達なら、お客様はいつでも協力してくれるはずです。
1)結屋(ゆや)飛騨牛朴葉焼きと日本酒の美味しい和バル
https://www.facebook.com/wabaryuya
この居酒屋は、熊さんという優しい口べたで料理が上手いクマみたいな感じの方が切り盛りしており、熊さんの美味しい料理に期待している人たちが、毎日、UPされる料理や素材の記事を待っています。
お客様はあまり写っていませんが、記事への「いいね!」の数はかなり多く、コメントは感想が中心です。
「好きな人が作ってくれる料理は美味しい」、「好きな人が勧めてくれる素材は良い!」といったファン顧客の気持ちがFacebookに出ていて、美味しいものがホワットした雰囲気の中で味わえるような気がします。
2)ばかたれ家 串揚げ こだわりの食材と体に優しい米油で揚げる串揚げ屋さん
https://www.facebook.com/94bakatareya
この串揚げ屋さんの店長は、スキンヘッドで一見、怖い感じです。
しかし、人と人との間に立てるようなそんなお店作りを目指していて、見た目とは反対に繊細な気遣いをする方です。
このギャップに魅力を感じるひとは少なくないと思います。
店長に常連客と認められたら、とても楽しいお店になるような気がします。
3)名古屋砂田橋 天ぷらやじま ごま油を使わずあっさりこだわり天ぷら
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004188005926
正直、お店のFacebookページには、お店作りや食材しか写っておらずつまりません。
人が誰も出ていないのです。
しかし、店長個人のFacebookでは、一見、草食系のイケメン青年の職人さんがド~ンと載っていて、人気があることが分かります。
お店を開いたばかりで、ついつい応援したくなります。
イケメンは得ですね。
2.店長のキャラに頼らずにお客様に出演(写真を撮らせて)していただくあの手この手
1)記念写真ということにする
お客様の写真を撮ってあげることをサービスにしている飲食店は地域業態に関わらずいくらでもあります。
単に「写真を撮らせてください」とお客様に言うと引かれてしまいますが、「記念写真をお取りしましょう」というと喜ばれます。
「記念写真」は重要なキーワードです。
例えば、
・博多のイタリアンのトラットリアウーノでは、自店を「記念日専門イタリアン」と名付け、食後に、撮影した記念写真をすぐプリントし、お手製のカードに差し込みプレゼントしています。このとき、寄せ書きもできるように、ペンも一緒に渡しています。
・東京都港区白金のレストランマーヴェラスパラディでも、記念ケーキとお好みの花で作った花束と一緒に、撮った写真をオシャレな写真立てにおさめてプレゼントしています。
・千葉市の居酒屋ザ・パーティー グランド MICKEYでも、宴会では記念写真を撮影してあげ、後日、わざわざお客様の自宅や会社に届けてあげています。
「お店の宣伝のためにFacebookページに載せるための写真を撮る」という感じが伝わってしまうと、お客様は引きます。
「記念写真を撮って、ついでにFacebookページに載せて他の常連さんなどにも見てもらいましょうよ」といった雰囲気が必要です。
微妙なところです。
2)みんなで一緒に撮る
自分だけを撮られるのは恥ずかしいものですが、みんなでふざけているところを撮られるのは嬉しいものです。
会社の忘年会や、倶楽部の集まり、なにかの打ち上げ、家族の食事会、女子会、、、であれば、写真を撮られることに抵抗感はありません。
逆に、思い出に撮っておきたいと思う方のほうが多いのではないでしょうか。
3)小さなイベントを開催する
自分で描いたものや頑張ってゲットしたモノは友達などに見せびらかしたいものです。
例えば、きれいなマインドマップを描く方に、人に見せたがるひとが多いですよね。
そんな見せるチャンスを提供すれば良いのです。
例えば、
串焼 KIDEN(きでん) https://www.facebook.com/kiden.kushiyaki
10周年「感謝のじゃんけん一発勝負」というイベントをやっています。
ゲットした嬉しさが伝わってきます。
カレー鍋 「宮がみ屋」 https://www.facebook.com/miyagamiya/photos_stream
お客様がお店で正月に書き初めをして、それをFacebookページに載せています。
ただ書くだけではなくお店のFacebookに載ることで、宣言したような気分になります。
飾りじゃないのよカレーは 三田本店 https://www.facebook.com/kazakare.mita
このカレー屋さんではスピードくじをやっているのですが、ピンクの目立つゲット賞品ボードと一緒に写真を撮っています。
スピードくじをやっているところはよくありますが、ゲット賞品ボードを作ったことで記念写真になっているんですね。
アズイン大府/ビジネスホテル
https://www.facebook.com/azinnobu?ref=stream&hc_location=timeline
この大阪のビジネスホテルでは、商店街のスタンプキャンペーンに参加しています。
スタンプを押してもらいに来た方に、スタンプを押してあげるときに話しかけ、記念写真を撮らせてもらっています。
このタイミングで頼めば、断る人は少ないはずです。
4)小道具を使う
「飾りじゃないのよカレーは」さんのスピードくじBOXやゲット賞品ボード、書き初めの道具も小道具ですが、小道具を大きく分けると、「なにか賞品や達成をゲットしたシーンで使う小道具」と「お客様の見た目が面白くなる小道具」に分けられます。
例えば、ゲット系では、
■お店発行のGOLD認定カードを発光している「飾りじゃないのよカレーは」三田本店さん
https://www.facebook.com/kazakare.mita
このカレー屋さんでは、一番辛く、すべてのトッピングをのせている爆盛りカレーを完食し、さらに、それをお店のFacebookページに載せて「いいね!」を30以上もらったお客様だけに、GOLDカードを発行しています。
かなり高いハードルなのですが、これが余計にチャレンジ精神をかき立てます。
しかも、30以上の「いいね!」をもらわなければいけないのですから、実力人気、ともに備わっていないといけないということです。
見た目おもしろ系では、
■つくねボードやお誕生日ボードを使っている「鳥っぱ~焼き鳥と串揚げのおいしい 串ダイニング」さんがあります。
https://www.facebook.com/torippa
ここは名古屋市の串焼き屋さんで、つくねボードというつくねの絵が描いてあり真ん中に顔を出すための穴が空いているボードを自作し、お客様に顔を出してもらって写真を撮っています。
同じようにケーキの絵が描いてある誕生日ボードもあります。
店長さんやスタッフ、皆ノリノリの良いお店なのですが、このボードがそれに拍車をかけています。
わざわざ、このボードに顔を出しお店のFacebookページに載せてもらいたくて来るお客様もいるぐらいです。
■安城市 TAKOYA まんぷく (たこ焼き、えび焼き、素焼きの店)
https://www.facebook.com/takoyamanpuku
ここでは、たこ焼きマンボードというものを頭にのせて写真を撮っています。
撮った写真にはタグ付をし、拡散する工夫をしています。
ボードは、わざわざ看板屋さんに発注して作ってもらったものです。
もともと店長は自らたこ焼きのかぶり物をしてFacebookページに出ていましたが、お客様にも出ていただくためにボードを費用を掛けて作ったのです。
見た目はふざけているようですが、やることが徹底しています。
3.お客様が喜んで出演してくれるFacebookページ化の進め方
1)どのお客様に声をかけるのが良いのか?
出演していただき易いお客様を選びます。
①友達
②常連さん
③盛り上がっているお客様達
まずは、Facebook上で自分の友達を探して、「お店やっているんだ」とメールで声をかけてみます。
来てくれた友達に出演をお願いすれば、大抵は出てくれるはずです。
次に、常連さんに声をかけてみます。
お店のFacebookページを教えて「いいね!」してもらえたら、出演をお願いしてみます。
「いいね!」してくれた方なら、断られることはそんなにありません。
それらが済んだら、本番です。
4,5人で来て盛り上がっているお客様に声をかけてみます。
同僚の集まり、忘年会、倶楽部の打ち上げ、女子会などいろいろありますが、楽しそうにワイワイやっている机のお客様達に軽い感じで声をかけてみます。
2)予約時と来店中の対応
予約を受けるときには、それとなく目的を聞き、いけそうだと思ったら「せっかくだから写真を撮りましょうか?」とふってみます。
「お願いします」と返ってきたら、「撮った写真、プレゼントしてあげますね」と約束していくことが後につながります。
来店中のお客様には、「今日は○○の集まりですか?」などとそれとなく目的を聞き、なにかの記念っぽい感じであれば、「写真を撮りましょうか?」とふってみます。
もちろん断られることもあります。
しかし、お客様は、誘われる煩わしさよりも誘われないことの疎外感の方を強く嫌います。
誘わないことのほうが、問題になるのです。
友人や常連さんの写真がお店のFacebookページに載っているのであれば、撮りませんかと誘う方が親切です。
3)基本的な4段階ステップ
①新規のお客様に出演してもらうためには、下記の4段階のステップを踏むとスムーズにいきます。
1回目来店時 お店にはFacebookページがあることを教える(ipadで見せるのも好いと思います)
2回目来店時 「いいね!」をしてもらう
3回目来店時 店長もしくはFacebookページ管理者個人のFacebookの友人になっていただく
4回目来店時 写真を撮って出演していただき、タグ付もさせていただく
②お店が新規開で常連さんなどいない場合
まず、3ヶ月間ぐらいのFacebookキャンペーンをしましょう。
写真を撮らせていただきお店のFacebookページに掲載をOKしていただけた場合、1ドリンクサービスなどしてあげるのが良いと思います。
最初は常連さんもいないので、力ずくで集めなければなりません。
常連さんがいる既存のお店の場合には、常連さんから出演していただきます。
4)Facebook担当者の業務の流れ
1日2記事(写真+コメント)を上げること、記事にコメントをいただいているお客様1人1人に返信を書くことがポイントです。
開店前 「今日の食材」などのオススメの記事をUPします。
担当者が食材を持っていたり、食材のアップでシズル感がでている写真が必要です。
営業中 「今日のお客様」として、お客様を撮ったらその場でUPします。
営業中時間はありませんが、臨場感が大切です。出来なければ閉店後UPします。
閉店後 営業中に記事にいろいろな方がコメントをくれているはずです。コメントをくれた1人1人に返事を書きます。
5)コメント増やすために
①お店でお客様と直接会話をしておくと、お客様は記事にコメントしやすくなります。
もし、記事にコメントしていただいた方で話したことがない方がいたら、「お店に来たら声をかけてくださいね」と返信し、声をかけてくださったらサービスをしてあげるのが良いと思います。
②突っ込みしやすい、ぼけネタの投稿も必須です。コメントする敷居を下げることにも配慮します。
③コメントにどんなことが書いてあっても、必ず個別にひとりずつ、よく読んでコメントの内容に則した返信をすることが重要です。
Facebookページ上でコメントを増やすには、「ここなら、そんなに空気を読まずに、気楽にコメントできる」という雰囲気作りが重要です。
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