女性起業塾 準備編:資金調達や事業計画を作ることよりも大切なこと

起業準備というと、資金や協力業者(「仕入れ先)集め、事業計画の作成などを思い浮かべがちですが、、、。失敗しないために必要な準備とは、「見込みのお客様を集めておくこと」、「広報や低費用な広告のルートを確保しておくこと」です。

 

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1.起業の成否は準備に掛かっています!

飲食店の場合、1年間で半数近くのお店が潰れてしまいます。
また、立ち上げから半年間はお得意様も少なく、資金的に苦しい時期です。

起業準備というと、資金や協力業者(「仕入れ先)集め、事業計画の作成などを思い浮かべがちですが、、、。

失敗しないために必要な準備は、
1)見込みお客様を集めておく
2)広報や低費用な広告のルートを確保しておく
ことです。

例えば、見込みお客様を集めておくには、
・ブログでファンを集めておくこと
・小さなセミナーを開くこと  などの方法があります。

また、広告宣伝のルートを確保しておくには、
・雑誌社や記者などと人脈を作っておくこと
・Facebookで友人を多く持つ(自分のFacebook記事広告の届く範囲を広げておく)こと
・twitterでフォロワーを増やしておくこと   などがあります。

 

2.起業準備をしたところとしなかったところでの差

1)準備を上手く行った都内のイタリアンレストランの場合

開店当時、2ヶ月分の貯金しかなかったというのですから、驚きです。
ここはご夫婦でやっていて、旦那さんが調理をし奥さんが接客を担当しています。
二人とも、起業前にそれぞれ異なったレストランで修行を積んできており、その当時に、雑誌社の編集者と知り合っています。

独立することを雑誌社の編集者に話すと、「お店を作るところから開業までを追いかける企画」をしないかともちかけられたそうです。
「場所を探し、内装をし、調理機器を調達し、仕入れ先を確保し、開店する」
これをずっと雑誌に掲載してくれるというのです。

願ったり叶ったりです。
(普通の方は、開店の半年前ぐらいからブログを始めて、自分で開業までの毎日を記事にしながら苦労して広報活動をしています。)

このため、お店は開業してすぐに業界で評判になり、「隠れ家レストラン」としていろいろな雑誌に紹介されました。
当然、雑誌をみた美味しいもの好きな人たちがやってきて、お店は最初から売上が立ったのです。
※開店から2年後、美味しゅうございますの岸朝子さんもわざわざタクシーで食べに来て、自分の機関誌にお店を紹介していたので、かなり美味しいお店です。

 

2)準備をせずに、潰れそうになったお店もあります
3人の子供をもつママさんマッサージ屋さんです。

この方は、3000人以上を施術し、中国で鍼灸を学んできたこともあり、かなりの腕でした。
しかし、いきなり商店街にお店を出しまったのです。
人脈もなく、広報もできず、商店街の中程に間口ドア一枚の小さなお店を借りたのです。

当時、預金は50万円、家賃は6万円、その他に、光熱費や印刷代その他で4万円は掛かっていました。
自分でHPを作り、チラシを1500枚印刷屋に作ってもらい、自分でまいていました。
もちろん、お店の前にもチラシは置いていました。
また、近くの小児科などにもチラシを置かせていただきたかったのですが、断られてしまっていました。

夜は近くでバイトをし、夜勤明けにチラシを自分でまいて家に帰り、朝には食事を作って子供達を学校に出し、昼間は店番をして、夕方には子供達を迎えに行き、そのまま夕飯の支度を済ませるという、「いったい、いつ寝ているんですか?」という日々を過ごしていました。

こんなにも努力して、なんとかお店を維持していたのです。
しかし、チラシも効果がなく、お客様が増える兆しは見えませんでした、、、。
(後日、ターゲットを絞り込むことで繁盛店になりました)

 

3.、もう一つの準備

雑誌やTVで集めたお客様は、早くて2ヶ月、半年後にはみな来なくなってしまいます。
わたしたちが本当に欲しいお客様は、10年後も変わらずに来てくれるお客様です。
そのため、もう一つの準備が必要なのです。

それは、10年後も相変わらず来てくれるお客様を見つけるための準備です。
今来てくれているお客様の中で、どのお客様が10年後も変わらず来てくれるのか、そのお客様はどこに価値を見いだしているのかを見つけ出すのです。

それには、本人から聞き出すことが一番!
(理由はお客様自身でもあまり意識していないので、少しスキルがいります)

ですから、お客様と自然と会話が出来、適切な質問がでるようになっておくことが必要なのです。

 

わたしの経験では、商売を始めるというのに、お客様と会話をしたがらない人が多くいます。
商品を、自分とお客様との間に挟んで、お客様と距離を置こうとするのです。
飲食店の場合だと、美味しい料理を挟んでお客様との距離をとうろうとするのです。

こういった方は、Facebookでも自分の顔を出しませんし、HPを作ってもトップに自分の顔写真を置こうとはしません。謎のひとのままでいるのです。

もちろん、確かにお客様との距離の取り方は大切です。
近すぎるとトラブルの元になりますし、女性にとって、自分の顔と名前を知られることは危険かもしれません。

しかし、商売をするのであれば、顔を出す覚悟が必要です。
顔の見えない人を信用するお客様はいませんので。

 

4.では、どうやって見込み客と会話をすれば良いのでしょうか?

例えば、ブログとFacebookをはじめ、ブログからFacebookに誘導して友達になり、コメントをもらったりメッセージをやりとりできるようになるのがひとつの方法です。

・まず最初に、Facebookに友人が多くなってきたら、最初は、Facebook上でアンケート形式の質問をしてみるのが良いと思います。※クエッション機能がなくなったので、Pollアプリを使うのが良いと思います。
・次に、アンケートでだいたい友人の考えていること分かったら、オフ会を開いたり小さなセミナーを開いて、実際に会って話をするのです。

このようにして見込み客と会話する経験を積んでおけば、実際にお店を開いた時でも、お客様の気持ちや考えていることがなんとなく分かり、会話がスムーズに出来るはずです。

 

・ブログで見込み客を作ったり
・雑誌社に人脈を作ったり
・見込み客と話したり資金集めも大切ですが、見込み客を集め会話をしておくこと、こんな地道な作業が失敗しない起業の準備なのです。

 

 

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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