世界一・常連客1000人以上 ビッグイシューのカリスマ販売員がしてたこと! その1強みを活かす編

五反田で売っている販売員さんには、常連客が800人います。800人ということは、普通の小さなイタリアンレストランなら、年間の売上1.4億円(平均売上は5000万円)にも匹敵します。ビッグイシューのトップ販売員さんは、繁盛店よりもすごいことになっているのです。

 

bitop

 

1.ビッグイシューとは?

㈲ビッグイシューがホームレスの自立支援をする目的で2003年に始めた事業で、販売できるのは登録して簡単な研修を受けたホームレスの方のみです。
雑誌は定価300円、その内の160円が売った販売員の収入になります。
販売員の数は、約120名程度、東京と大阪で約半々で、東京なら、御茶ノ水、池袋、新宿、渋谷などの繁華街中心に多く分布しています。
販売部数は、月に約3万5000部、東京で1万5000部、大阪で2万部ほどです。
お客様の7割が女性で、30代が中心です。
また、雑誌は、㈲ビッグイシューが自社で作っています。

 

2.ボランティアで買ってくれる分だけでは生活できません

販売員さんには、日雇いで工事現場で働いていた高齢の方が多く、雑誌を売るなんて苦手な方ばかりです。人通りの少ない場所で、黙って立っているだけ、、、一日数冊しか売れない方も少なくありません。しかも、暑さや寒さ、雨や雪、台風、時には警察に通報されたりして、かなり辛い仕事です。

販売員さんが売る冊数は、人によって大きく差があります。
1日数冊のかたから100冊の方まで様々で、平均では1日10~20冊です。
つまり、1日収入が2000円程度、月に6万円程度しかにならず、アパートを借りて普通に生活することは出来ないのです。

販売員さんが、ビッグイシューの販売で普通の生活をするためには、ボランティアで買ってくれる人だけではなく、定期的に買ってくれる常連のお客さんを増やしていかなければならないのです。

 

3.販売員さん達は、売上を伸ばすために、自分の強みを活かして様々な工夫をしています

1)カワイイ折り紙を付ける
新宿の動く歩道の出入り口付近で販売する長倉さんは、雑誌に折り紙をつけています。
長倉さんは折り紙の名人で、クリスマスにはサンタさんをおまけにつけたり、笹を抱えるパンダ、太陽を目指して伸びるたけのこ、カタツムリなどを折っています。
少ないお金の中から折り紙代を捻出し、折り方は図書館で折り紙の本をトレーシングペーパーで複写して自分で折っています。

2)手紙や○○通信を付ける
御茶ノ水駅の聖橋口で販売をしている小西さんは、「ホームレスのおっちゃんシリーズ」という自分の近況を、雑誌に挟んで渡しています。また、仙台の鈴木さんは、ハッピー通信というものを作って雑誌に差し込んでいます。

3)声かけ、挨拶、お礼を心掛けている
販売員さん達は、朝や夕方には、前を通る人たちに「おはようございます」「お疲れ様です」と挨拶をしています。
売っているときも、「ビッグイシュー如何ですか」と朝から晩まで大きな声で話しかけ、買ってくれたらキチンと「ありがとうございました」と深々と頭を下げてお礼をはっきりと言いっています。
また、「何とか食べれるようになったか」「靴が綺麗になったな」「ちゃんと散髪に行っているな」とか言われたら、「お客さんのお陰で、床屋にも行けました」「靴の一足もお陰さまで買えました」とお礼を言うようにしています。

4)その他の工夫
その他にも様々な工夫をしています。
・目立つように立ち位置を変えてみる
・昼休み返上で働いく(販売時間を少しでも伸ばす)
・販売場所周辺のそうじをする
・いつも同じ場所に立っている
・声を出し続ける
・雑誌を掲げて販売している
・最新号の紹介をしている
・バックナンバーを掲示している
・目を引くような格好をする
・内容が一目で分かるような表示をする
・必ずカバーにい入れて新品を渡す
・左右両方から歩いてきている人に見えるようにする
・初めての方には見本誌を見れるようにしている
・初めての方には手作りチラシを渡している
・道を聞かれた時用に地図を準備している
・おつりを用意している

ところで、一番売っている場所はどこだと思いますか?
関西なら、難波や梅田、関東なら新宿や渋谷でしょうか?
実はそうではないのです。

 「世界一常連客1000人以上ビッグイシューカリスマ販売員がしてたこと! その2トップ販売員編」はこちら

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 世界一・常連客1000人以上 ビッグイシューのカリスマ販売員がしてたこと! その1強みを活かす編
このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`google_buzz` not found]
[`yahoo` not found]
[`yahoo_users` not found]
[`yahoo_buzz` not found]
[`livedoor` not found]
[`livedoor_users` not found]
LinkedIn にシェア

工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
カテゴリー: 問題解決 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です