世界一・常連客1000人以上 ビッグイシューのカリスマ販売員がしてたこと! その3カリスマトップ販売員編

現在は、その1で出てきた田中さんがトップですが、2011年頃までは目白で売っていた福田さんがトップでした。福田さんはビッグイシューを卒業し、現在は、清掃会社に勤めています。福田さんは、年間2万冊以上、月に1700冊以上売っていたのですが、田中さんや他の販売員さんのようにいろいろな工夫はしていませんでした。ただ、単に、雑誌を高く掲げて立っていただけです。

 

 

 

1.立ち姿だけで月に1700冊も売る目白駅前の福田さん

目白2

http://ameblo.jp/eu-country/entry-11276780486.html より

 

1)ただ立っているだけなのに感動的

月に1700冊も売り、5年間で10万冊以上も売り、3000万円以上の売上と2000万円近い収入を得ていました。1700冊とは、世界的に見ても異常なくらいの高い売上で、家に住み年末には確定申告もしたという考えられないひとです。

では、どうやって月に1700冊も売ったのかというと、宣伝を言ったりしてアピールすることもせず、ただ、黙って、白い手袋をして、雑誌を高々と掲げて片手をまっすぐに伸ばしていただけなのです。しかし、「立ち姿がうつくしい」「見ているだけで勇気づけられる」「東京のあちらこちらの駅頭で販売者さんの姿を見るが、彼みたいにかっこよく立っている人はいない」と、少し感動的ですらあるようなのです。また、販売目標は10万冊で、10万冊売り卒業することを目標としていました。

2)買った方の感想

30代男性
よく駅前に売っている人がいるのですが、私が見た限り、目白のおじいさんはいつでも、必ず背筋をぴっと伸ばしてて、他の駅のビッグイシュー売りのおじさんに比べて、なんというかとてもきちんとした印象の人なんですわ。

ご夫婦
主人と私の知っている販売員さんの中に、一人素晴らしい方がいらっしゃいました。以前、目白の駅前にいらした年配の男性で、いつも雑誌を掲げながら不動の姿勢で立っており、晴々とした表情で、全身から清い気を漂わせている、それはきちんとした方でした。

特許事務所職員
色々な工夫をしながら街頭に立つ販売員さんですが、私が一番多く購入しているのは目白駅に立つ販売員さんです。どんなに寒くても暑くても、片方の手にビッグイシューを持ち、その手をまっすぐ上に挙げ直立不動で立っています。その手が疲れたら、反対の手を同じように挙げます。しかも無言。買ってくれた人には、今時見たことが無いくらいに深々と頭を下げます。灼熱の太陽の下でも変わらないその姿に、正直、ちょっと感動します。

30代女性
勇ましく、特に何を 言うわけでもないのだがずっと右手を大きく上げて雑誌を高く掲げている。長時間腕を上げているのは相当大変だろう。その姿はまるでNew Yorkの自由の女神は言いすぎかもしれないが、 まさにそんな印象を与える。実にカッコイイのだ!「一部下さい」と勇気を出して言ってみたら、なんだー以外に簡単な事だった。「ありがとうございます!」と箱に入っている真新しい bigIssueを手渡してくれる。最後に「ありがとうございました!」と大きな声でお礼を 言ってくれて、しかも深々とお辞儀までしてくれる。若輩者の私にそんなことをしなくてもいいよ~と思うが、何だかちょっと朝から嬉しい。

 

 

2.立ち姿で月に1000冊も売る大阪の川西能勢口駅の販売員さん

大阪にも、立ち姿で売っている販売員さんがいます。
この方は1日1000冊売っているのですが、そうなると、600人近い常連さんがいることになります。
元職人で地味な感じなのですが、熱い中でも寒い中でも1日12時間以上も立ち続けており、立っている姿は、「やる気あるな!」という印象です。
また、いつも礼儀正しくて挨拶もきちんとしていて、真面目さが強く感じられます。辛い事があったにもかかわらず、夏の猛暑の中でも冬の寒空の下でも、笑顔で販売している姿に感心するお客様が多くいます。

 

3.福田さんは非言語で強くアピールしている

コミュニケーションには、言葉による言語コミュニケーションと、態度や服装などによる非言語コミュニケ-ションがあります。

非言語には、視線、姿勢、身振り、表情、服装などがあります。
・視線:まっすぐ見ると、信頼感などが感じられますが、下を向いたり目線を外すと自信の無さウソを感じます。
・姿勢:ふんぞりかえったたりした体を大きく見せる姿勢は、相手に威圧感を与えます。逆に、背中を丸めたり下を向いた前かがみの体を小さくする姿勢は、自信の無さや従順を表します。
・身振り:腕組みは拒否感を、握り拳は攻撃的な印象を与えます。逆に、手を胸や口元などの体に当てたり体を守る姿勢は受け身的な印象を与えます。
・表情:嬉しいときの笑顔や微笑みは好印象を与えますが、腹が立ったり同意できない時に笑顔を作ると違和感のある表情になります。

 

目白駅で販売している福田さんは、
・白い服装と手袋帽子を着て、
・背筋をぴっと伸ばし
・まっすぐ前を向いて
・片方の手にビッグイシューを持ちその手をまっすぐ上に挙げ直立不動のまま
・黙って(声を出さない)
・ずっと立っています。

この姿(=非言語のコミュニケーション)が、見るひとに「きちんとした」「清い気」「ちょっと感動」「実にカッコイイ」といった感じを抱かせ、また買いに来たいと思わせているのだと思います。

たったこれだけのこと(やってみると大変でやり続けることはかなり大変ですが)が、日本というビッグイシューのような雑誌売りにくい国で、1700冊という世界最高の売上をもたらしているのです。

福田さん

mejiro

他の場所の販売員さん達

お茶の水名古屋不明鹿児島茅ヶ崎

 

 

お店でも雰囲気が大切ですが、販売でも販売員の雰囲気が決め手になります。

「非言語で伝えたいことを伝える」
それがカリスマ販売員が一番努力していることなのです。

  

 

「世界一常連客1000人以上ビッグイシュートップ販売員がしていること! その1強みを活かす編」はこちら

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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