大手と差別化するには「ひと」を売る

 

小売りは、もう、儲からない商売です。どのお店もお客様集めが大変です。
飲食業や小売業では、どの分野でもお店の数が増え過ぎ、供給過多になっています。

コンビニは44000店、歯医者は68000店以上、美容院は22万店以上にもなっており、飲食店も約6万店あります。しかも、マーケットは縮小してきています。どうしても、大手との差別化が必要です。

ただでさえ、コンビニのお弁当がとても美味しくなり、和菓子まで売っていおり、さらに、外食を減らす人たちが多くなっているのに、、、。
これでは、飲食店はやっていけません。新規開業など危険すぎてできません。

 

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外食の市場は97年をピークにずっと下がってきており、今では約8割に縮小しています。
2割弱もマーケットが小さくなっているのです。
しかも、反対に飲食店で働く人は増え続けてきています。

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つまり、小さいお店が少なくなり、大手のチェーン店が増えてきているのです。
これは、ほとんどすべての分野で起こっています。
お店の数が減り従業員が増えてきていることから、すべての分野で大手化(寡占化)が進んできているのです。

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大手は、あらゆる面で優れています。

・遠くからも目立つファザード、
・斬新で良いデザインの内装、
・チラシ、きれいな費用を掛けたDM、
・高度なポイントシステム、
・顧客の嗜好を研究し尽くした商品開発、
・季節ごとに変えてくるメニュー開発

どれをとっても、専門家を雇い、費用を掛け、考えうることできることはすべてしてきます。

 

本当に芸術的な料理を出せるお店は別として、私たちが唯一勝てるのは、「ひと」です。
お店に雇われたスタッフではなく、オーナーやオーナー夫婦が直接接客することは、大手にはできません。
スタッフを雇っていない小さなお店こそが、大手に対抗できるお店なのです。お店が2,3店舗に増え、スタッフに店長を任せ始めたお店がもっとも弱い状態です。

 

私たちが一番売らなければいけないのは、「ひと」になります。
商品ではありません。
良い商品や良いお店は必要ですが、自分自身や夫婦の魅力を売らなければならないのです。

自分自身や夫婦を売ることには抵抗があるとは思います。
しかし、マーケットが小さくなっていき、大手が生き残りをかけてできうる限りのことをしてくることを考えると、躊躇はしていられません。

 

 

10年前と比較すると、小売業、飲食業、ほとんどの分野でお店の数が減り売り上げが減少し、その反対に、働いている人の数は増えているのです。 

ショッピングモールの専門店街を見ると、内外装から品揃え、顧客管理システム、分析まで完璧です。

唯一不足を感じるのは、POPと接客です。売っている人の「ひと」、お店の人の意志や気持ちがあまり感じられないのです。

 

 

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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