1.地域人数や年齢別人数はウソ?
1)東京もどこの県もユーザー数が全然足りない
2012年7月20日現在、
東京都に住んでいる人で広告を出そうとすると、対象者が740万人となります。
しかし、都内23区と町村を一つずつ広告の対象者を出していくと、その合計は60万人しかになりません。都で出すと、680万人も配信先が多くなるのです???
※2012年7月31日現在では、大きく数字が変わっています。
理由は分かりませんが、それでも大きく疑問が残ります。
東京都に住んでいる人で広告を出そうとすると、対象者が405万人となります。
一方、日本全国に住んでいる人に広告を出そうとすると、対象者は456万人となります。
国内のほとんどの人が東京にすんでいるということになってしまいます???
千葉県でも同じです。
千葉県全体に広告を出そうとすると、対象者は13500人になります。
東京と同じように、千葉県内の市町村を一つずつ、広告の対象者を出していくとその合計は75000人にしかなりません。60000人も少なくなるのです。
大坂府でも同じです。
大坂府全体に広告を出そうとすると、対象者は293000人になります。
東京と同じように、大坂府の市町村を一つずつ、広告の対象者を出していくとその合計は136500人にしかなりません。15万人も少なくなるのです。
2)年齢もあっていません
2012年の7月25日には全国の広告対象者は1015万人で各年齢ごとに出した広告対象者数の合計と同じでした。
しかし、6日後の31日には、全国の広告対象者は456万人になり、各年齢ごとに出した広告対象者数の合計は1455万人と大きく増えています。
1000万人も多いのです。理由は分かりません???
小さな都内の区でやっても同じ傾向が出ています。
文京区の場合、区内に住んでいる20歳以上の方を出すと7740人です。
20歳から59歳まで10歳づつ広告対象者を出して合計していくと、13380人になってしまいます。
2倍近く多くなるのです。
3)東京は増え、それ以外の地域でユーザー数が減っています
2012年7月20日現在では、東京に740万人のユーザーが1極集中しています。
東京以外では295万人です。
※31日現在では、東京のユーザーは405万人に減少しています。急に減少した理由は不明です。
東京以外で登録者数が減少しています。全県で減少しています。
■なぜこんなことが起こっているのでしょうか?
住所の登録の時、都道府県のみでは入力はできません。区や市町村までいれるか、何も入れないかです。ですから、住所未記入者が多いということにになります。
プロフィールに住所や年齢を記入しない人が多く、facebookは未記入の方の住所や年齢を推定しているのだと思われます。
「友達ではありまえんか?」とよく来ますが、これは、住所や連絡先をほとんど登録していなくても来ます。なぜ分かるのか不思議なぐらいですが、どうやら、そのユーザーが良く見ているページや友人の友人などから推定しているようなのです。
つまり、広告の地域推定でもfacebook上の動きから、「その人が良く見るページと同じ地域であれば広告に反応するのではないか」などのように推定しているのではないかと考えられます。
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地域で絞り込む場合には、都道府県ではなく、区市町村で絞り込む必要があります。
東京都に広告をうつのであれば、23区に個別に打つのが効率的と思われます。都で打つと、都外のひとにもかなりの数を売ってしまうことになり無駄な費用が掛かることが懸念されます。
年齢は当てになりません。
20~49歳に広告を打つのであれば、30~39歳に打てばいいのではないでしょうか。実際には、かなり幅があるように思いますので、中心帯に打てばカバーできると思います。
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2.FBのユーザーはMIXI化している?
国内のユーザー数は増えているのに、東京以外の登録者が減少しています。このことから、わざと住所や年齢を記入しない人が多くなっていると思われます。特に女性の場合、自分の身を守るという観点からは当然のことかもしれません。
退会しているのではなく、住居、連絡先、年齢などを削除し、写真も本人かどうかわからないものを使っているのです。
2010年から総数は増えていますが、年齢構成はあまり変わっていません。
若干、10代と60代以上が増えているので、ユーザーのすそ野が広がってきていることがわかります。
下記は、mixiとfacebookのサイトにアクセスした人の特徴です。
(googleの分析結果です。)
mixiの利用者は一定して減ってきているのに対してfacebookのユーザーは増えています。
しかし、両者のユーザーの特徴が似ていることも分かると思います。
多少、facebookのユーザーの方が、年齢が高く、男性が多く、平均収入が多く、高学歴にはなっていますが、それほどの差はみえません。
かなり似ていると思います。
MIXIサイトユーザーの特徴
FACEBOOKサイトユーザーの特徴
また、facebookを利用している人は、mixiのサイトを普通のひとよりも2倍以上使っており、検索も「mixi」で普通のひとよりも1.7倍以上多く行っていることが分かります。
その反対はありません。mixiを利用している人が、facebookを使ったり検索をすることはありません。
facebookのユーザーはもともとmixiユーザーであり、facebookを使いながらmixiも使っていることが伺えます。
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最近のfacebookユーザーは、
・もとmixiユーザーであり、
・住所も年齢も記入せず写真も本人かどうかわからないものが多くなっており、
・年齢構成や収入などが似ていることを考えると、
facebookのユーザーはmixiのユーザーと似てきているといって良いと思います。
とにかく友達を増やしたい人もいますが、
facebookの使いやすさと半匿名性をうまく組み合わせた上手い利用の仕方をしている人が、多くなっているようです。
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3.広告はもうだめなのか?
今のユーザーは、多分、使っているのはfacebookですが気分はmixiの時と同じだと思います。
mixiには親しい友達との“クローズド”なコミュニケーションを愉しむユーザーが多いことから、むやみに友人は増やしたくないと思っているのではないでしょうか。
そんな方は、お店のページにはいいねはしてもシェアはしたくないものです。シェアすれば、自分のウオールに投稿され、それほど親しくない友人のニュースフィードにも投稿されてしまいます。「なにも、〇〇さんに知らせなくても、、、」といったところでしょう。
シェアを期待するのは難しいものがあります。
自然と広がるようにするのは、あきらめ、広告や懸賞を使うことを検討するべきだと思います。
<広告を使うときの3つの条件>
1)個人情報をopenにしている積極的なユーザーのみが広告の対象
地域で営業しているお店にとって、広い範囲に広告をうっても意味がありません。
そのため、住所も年齢も連絡先も隠している人に対して、広告は打てません。
facebookユーザー全体の2割~3程度と推定される、個人情報をopenにしている積極的なユーザーのみが対象になります。
2)お店のお客様が、大人で、収入が多く、高学歴であればいいのですが。
この人たちは、年齢が比較的高く、平均収入が多く、高学歴の傾向があります。
お店のお客様がどうよな人たちであれば良いのですが、そうでない場合、facebook広告を出しても効果は期待できません。
広告での集客はあきらめるべきです。
3)年齢で絞り込むことはあきらめ地域のみで絞り込むのが現実的
また、問題は年齢です。
文京区の場合でも、20~29歳と30~39歳のユーザーを合わせると13歳~全員のユーザー数よりも多くなるので、絞り込みの意味がでません。
年齢で絞り込むことはあきらめ、地域のみで行くのが現実的でしょう。
広告が効果的なのは、非常に限られた条件の時のみです。お店のお客様が、大人で、収入が多く、高学歴で、お店が都内の人口の多い地域にある場合のみに、効果が期待できると思います。居酒屋さんやラーメン屋さん、花屋さん雑貨屋さんでは厳しいと思います。郊外にある場合には、広告ではなくチェックインクーポンなどの方が良いと思います。
<広告を使わずにプロモートポストという記事広告を使う>
・広告を使わない場合、店頭でのチェックインクーポンでいいねしてもらい最初のファンを集め
・facebookにお得情報を投稿し、
・最初のファンたちにシェアしてもらうことで宣伝を広げる
ということをします。
しかし、お店のfacebookページにお得情報を投稿しても、いいねしてくれた人たちの16%にしか配信されません。やっとチェックインクーポンでファンを集めても、その8割以上の方にはお得情報を伝えられないのです。
そこで、プロモートポストという記事広告の方法を使います。
この方法だと、いいねしたくれた方の75%にニュースを届けることができます。
しかし、いいねしてくれた方のfacebookのニュースフィードに他に普通の投稿と同じように広告が投稿されるので、一歩間違えるとものすごく嫌われます。
誰もが「うれしい~」と思うような情報を流さないとなりません。
また、プロモートポストは最低400人はいいねしてくれていないと使えません。
・そこで、広告や懸賞などで力づくでいいねを400人集め、
・プロモートポストを使い誰もが喜ぶようなお得情報を流す
・記事広告にいいねやクリックしてくれた人の友人にまで宣伝記事が届く
といった流れになります。
※このプロモートポストでは、既存のファンと、そのウォール投稿に対してアクションを起こしたファンの友達、に掲載されます。いいね!と言っているファンに対しては、ニュースフィードに表示され、そのファンが投稿に対して何らかのアクションをおこすと、そのユーザーの友達にまで表示されます。
これからは、お客様はfacebookをスマートフォンでみるだろうと考えます。
facebookを主に見るのは、朝か仕事から帰ってきてからくつろぎながらPCで見るにが主流でした。
しかし、スマートフォンでみるのが主流になってきています。
スマートフォンでFacebookを見る場合、広告は出てきません。
ボタンも、ウォールと基本データ、写真の3つがあるのみです。
そのため、ニュースフィードに広告記事が流れるととても目立ち、高確率でクリックされます。
逆に言えば、気に入らない広告だと、その分嫌悪感も強くなるわけです。
両刃の剣なのです。
現時点では、その広告記事がPCに出るのかスマートフォンに出されるのかはわかりません。
facebook側で勝手に決められてしまいます。
ただ、スマートフォンでみられることを前提に、惹きつける写真、短くてわかりやすいコメント、押したくなるリンクを意識して広告用の記事を作るべきです。
facebookはファンづくりが基本となっており、ファンがある程度いるうえでのツールがそろっているように思います。最初のゼロからの集客では、お店であればチェックインクーポン、通販であれば懸賞になると思います。 |