1.IDEO
エクスペリエンスデザインを考える時に、IDEOのやり方が最も参考になると思います。
やり方はいろいろ提案されていますが、事実に基づいて考えていくやり方が最も現実的だと思います。
2.ペルソナよりアンケートが大事
ペルソナという仮想のお客様を作り、この仮想のお客様を使って体験を設計していく方法がありますが、少し無理があると思っています。そもそも、わたしたちはお客様のことはよくわかっていません。よくわかっていないからこそどうしたら喜んでくれるのか、満足してくれるのか迷っているのです。仮に分かっていたとしても、それをどう言葉にしたらいいのか、どのような行動に反映させればいいのかがわかっていません。
①誰を将来、最もわたしたちを支え続けてくれるお得意様と考えればいいのか?
②そのお客様はどのような価値観や感じ方をしていて、どのようなことに感動しうれしいと思うのか?
分かっていません。それに、お客様のことを調べていくと、思ってもいなかった意外な発見があります。アンケートを数枚とっただけでも、意外な発見が出てきます。 これらの意外な発見の中にこそ、先の二つの疑問の答えがあるのです。
3.IDEOのやり方と雰囲気
IDEOのやり方を理解するのに参考となるのが、下記のABCのドキュメントです。
新しいデザインのショッピングカートを2週間で作り上げる様子を追いかけたものです。メンバーの集め方、仕事の進め方、チームでの発想力の引き出し方などいろいろなことが分かってきます。
しかし、まだ手順などはっきりしないところも少なくありません。最も基本的で参考にできるのが、IDEOのTOOL-KITだと思います。
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TOOLKITは4章からできています。低開発国で開発に取り組んでいる人たち向けに作ったもので、商業用のものではありません。それだけに手順やシートがしっかり作られていると思います。最初の章を訳してみましたので、参考にしてください。全体が分かると思います。訳はかなり意訳していますので、原文を確かめられるのが良いと思います。
ダウンロード → hIDEOjHCDTKIntro
これとは他に、IDEOの社内の雰囲気に魅かれます。おもちゃやがいたるところにあり、拾ってきた11mもある飛行機の翼などが壁に刺さっているのがたまりません。やり方、手順、人材だけなら日本の企業も負けていません。しっかりしています。やはり、差は、こういった風土なのかもしれません。