思わず手に取りたくなるPOPの書き方

POP一つで売り上げが2倍になることもよくあります。ドンキホーテもビレッジバンガードもPOPがなければ、生きられません。一番身近で、簡単で、そして、奥が深~いのがPOPです。

 

1.POPを付ける目的

POPを付けるのは、来たお客様に買っていただくことが目的ですが、買うと決めるまでの目的があります。

①お店に活気ある雰囲気を演出する
POPが全くない店内と結構ある店内をイメージしてみてください。
POPが全くない店内は、高級店のようなすました、少し冷たい感じがします。
POPがいっぱい貼ってある店内は、お祭りのような華やいだ感じがし、なにか良いことがありそうな気持になります。

②これがどのような商品でどのように役立つのかを一目で伝える
「あれっこれってなんだろう?」と思った時に、わざわざ商品を手に取って裏の表示を読むの億劫だし、店員さんに聞くのも気が引けるし、、、というときに、一瞬で「あ~あれか~」「へ~」と、商品のことを分からせるものです。

③お客様と店員さんとの対話のきっかけを作る
店員さんの顔者写真や個人的な使用体験を書くことで、お客様が店員さんに興味を持ったり、意見を聞きたくなります。

④お客様が迷っているときに背中を押す
お客様が購入をためらっている時にPOPが購入のきっかけ、後押しをする。

 

 

2.POPは売れている商品に付ける

売りたい商品にPOPを付けたくなりますが、我慢して、売れている商品にPOPをつけます。
基本的に、売れているものをさらに売るほうがお客様の評判も良くなり売上が伸びます。
※すべての商品にPOPを付けたくなりますが、POPの数が多すぎると一つ一つのPOPが目立たなくなり力が弱くなってしまいます。

 

 

3.POPを誰に見てもらいたいかによって変える

見てもらいたいお客様や商品によって「機能や性能」をアピールするのか「〇〇感」をアピールするのがいいのかが変わってきます。
商品には、誰が使っても同じような明確な成果や効能を示すものと、個人差のあるものがあります。
パソコンのCPUの速さなどのスペックは明確な性能ですが、料理の美味しさは好みによって変わります。

また、一つの商品でも、「明確な性能の部分」と「好みによって変わる部分」を持っています。
たとえば車、最高スピードや馬力は明確な性能ですが、乗り心地やデザインの良さは人によって変わります。
また、乗る楽しさといった場合には、家族旅行を考えているパパと30歳の独身の男の人では、同じ車でも良いと思う点が全く異なってきます。

女性と男性でも、どの点に良いと思うかが異なってきます。
男性は性能などの客観的なものを好み、女性は使用感などの主観的な感想などを重視することが多いです。

ですから、POPを誰に見てもらいたいかによってPOPは違います。

 

 

4.POPの書き方

①3つの大前提

注目させる色づかい ※黄色の地(紙)に黒字(黒で縁取った赤い文字でもok、お菓子などはパステルカラーもあり))
字はきれいに書く
簡潔にズバッと書く

 

②手書きにする

大型店との違いを出すためにもっとも有力な作り方は手書きです。
個性ある文字や素人っぽいイラストの方がかえって親近感がわきます。
明るく、読みやすい 黄色や赤、黒を中心に2色以内にして、できる限りていねいに書くことが大切です。
(色数を増やすと読みにくくなります。少ないようですが、2色が基本です。)
また、写真を加えるとリアル感が出ます。

 

③ちょっとした工夫

・筆ペンを使って文字を大きく個性的にする
・無料素材サイトでイラストを集めてくる
・和紙などの変わった紙に書いてみる
・段ボールや針金で立体的にする
・色数は3色にする
(2色では「普通」、3色になると「快適」になり、5色になると「不快」になる。)

 

④お客様の言葉をそのまま使う

アンケートやヒアリングで、お客様の声を集めます。
この中に、お客様が「そうそう」「へ~」「なるほど~」「いいかも」と思う言葉が入っています。
その言葉を、一切変えずに、そのまま使うことがポイントです。

 

⑤自分で使ってみた時の気持ちを素直に書く

できるだけ、商品を自分で食べたり着たり使ってみたうえで、その時の自分の気持ちをストレートに出すと、お客様に訴える力のあるPOPになります。ウケを狙うと寒くなるので、思っていることを素直に書くことが安全です。

 

⑥褒めるだけではなく辛口要素も加える

良くない点やまずい点に気が付いたら、できれば素直に書いて、そのうえで買う価値があることを書きます。
マイナス点で始め、プラスの点でしめくくわけです。
たとえば大島のクサヤなら、「鼻が曲がるほどクサイけど、世界最高においしい!」

 

※消せるPOPペーパーにブラックボードマーカーで書くと、何回でも書き直せて便利

 

 

5.POPでアピールすること

商品自体の良さやこだわり、効能、使用体験、いろいろな使い方があります。商品ではなく、売っている店員さんをアピールすることも販売を伸ばします。

①商品やメーカーの良さやこだわりをアピール

材料や製法など商品説明にのっているようなこと
「上級うすくち醤油に厳選しただしを加えた上品なうすいろ仕立てのつゆ」
「ミロポタモスで生産された、酸度0.4%の超高品質のエキストラヴァージンオイル」
「創業百年、緑茶専門の茶問屋おススメの逸品」
「甘味、トロ味が特徴のおさしみ醤油」
など

 

②商品の効能から絞り込んだお客様にぴったりアピールする

たとえば、塩分控えめの使いやすい価格は普通の赤味噌があったとします。
この商品のPOPを、「塩分控えめの使いやすい味噌です!」としては、お客様に届きません。

この味噌の良い点は、塩分が少ない点と他の味噌と合わせやすいという2点です。
そこで、
・高齢者や血圧が気になるお客様に向かって
「血圧がちょっと心配というパパやおじいさんのいるご家庭にぴったりのお味噌です!」
と知らせてあげます。
・お料理好きなママに向かっては、
「この味噌と京都の京風味噌(白)をブレンするだけで京都の老舗料亭の味!」
になることを教えていあげます。

商品が持っている、良い点を拾い上げ、それに食いついてくるお客様を絞り込んで、ぴったりのフレーズでアピールしていきます。

今度は、同じお味噌をお客様の困りごとを解決するという視点から考えると、
・医者から塩分を控えるように言われているけど薄味の料理はまずくて食べられないと思っている方に向かって、
「塩分半分、でもうまみ2倍の美味しいうれしいお味噌です」
・美味しいと思うお味噌は高くて困っている料理好きの主婦に
「お味噌と普通の白味噌を掛けると、お値段そのまま美味しさ2倍!」
となります。

買っていただきたい方に向かって、ニーズがぴったりの良い点をわかやすく見せるようにします。

 

③使ってみた体験をアピール

体験したときに感じた気持ちを体験した人の言葉で表現したものです。
他人の気持ちを動かすには、動いた人や自分の気持ちを伝えるのが一番効果的です。。

塩分を気にする人向け
塩分が少ないということで美味しくないのではないかと半信半疑の方が実際に味噌汁を作って飲んでみた感想。
「塩分控えめなのに一口目で十分な旨味を感じるとは…ビックリ、いや〜、美味い美味い!」

お料理好きなママに向け
味にうるさいお料理好きの主婦が、市販の白味噌と合わせてみたときの感想。
「他の味噌もおいしいけれど、この何とも言えない合わせみそのおいしさは、一度食べてみなければわかりません。」

スタッフに実際に使わせて、素直な声を載せることも良いと思います。
「本当に旨くて驚きました。(スタッフの田中さん)」
この場合、田中さんの顔写真を載せます

お店の方が商品を好きな理由を書くのもいけます
「~~なところがたまりません!」 (スタッフの田中さん)」
この場合も、田中さんの顔写真を載せます

 

④店員さんをアピール

お客様が買うときは、商品に気づいて、POPを見て、店員さんに勧められて買うというパターンが多いです。

服でも家具でも家でも、どんな商品であっても、買うのを決めるのは女性です。
その女性が商品を買う時の情報源は、
1位 店頭で商品、パッケージ、POP
2位 テレビCM
3位 インターネットによる口コミ
です。店頭が決め手です。

また、女性は、気持ちを伝えることをとても重視しています。
POPでも感情を伝えているPOPに反応します。

ですから、店頭にいる店員さんが自分の気持ちを伝えることが、女性に一番響くわけです。
このPOPを使うと、POPを見たお客様が店員さんに話しかけることが多くなります。
これによって、商品に気づいて、POPを見て、店員さんに勧められて買うというパターンが出来上がります。

店員さんの顔が写真で貼ってあり、その店員さん実際に使ったり食べた時の体験が記載されています。
「このお味噌に変えてから、お店のみんなで飲みに行く時注文する料理が変わりました!」
「このお味噌を奥さんにあげてから、奥さんとこどもの機嫌が良いんです。」

 

⑤商品のいろいろな使い方を提案

問題解決と同じですが、こんなものでこんな問題が解決できるんだということを教えてあげます。
・飲みに行っては背広を汚してくる旦那さんにうんざりしている奥様に
防水スプレー:「背広にシュ! 送別会でも忘年会でも汚れません」
・毎日料理をつくっていて献立に行き詰ってしまっているママに
クミンシード:「これを少し入れるだけで、献立が2倍に増えます!」

 

 

良いPOPが書けるようになると、お客様が来るチラシや、売れるDMが作れるようになります。

店頭は最高の練習場です。
POPなら、いくら失敗しても気にすることはありません!

 


工藤 英一

About 工藤 英一

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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