新商品開発 第3章1)トレンドを無視してヒット商品はつくれない

新商品の開発でトレンドを無視することはできません。トレンドは、検索量の変化やトレンドの一歩先を行こうとしている雑誌の記事、人気の本やブログで推察することが出来ます。

 

3章 新商品のコンセプトを作る

1)トレンドを無視してヒット商品はつくれない

①トレンドは雑誌や検索で把握することが出来ます

「トレンド ○○」で検索すると、様々な業種の流れが出てきます。

個人向けの工作機器の新商品が開発できないかと思っている場合、「トレンド、製造業」でGoogle で検索してみます。

すると、シリコンバレーではWEBの新事業からAppleのような新商品を短期間でどんどん作っていくことにトレンドが変わってきていることが分かります。

さっと資金を集め、さっと新商品を作る企業が増えてきているのです。

この流れは日本にも来つつあります。

 

■この記事に中に3Dプリンターの話題が載っています。
そこで、今度はGoogle-Trend http://www.google.co.jp/trends/ で「3D printer」と「3Dプリンター」で調べてみます。

「3D printer」の検索が下記のグラフです。

3dprintertrend

世界的には、アメリカ、オランダ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドで話題になっています。

・グラフのFは、「3Dプリンターで今後20年以内に体のパーツが作られるだろう」という記事が出たことを指しています。
・Eは「欠けた歯を3Dプリンターで作れるようになる」という記事が出た時点です。
・さらに、Cは「3Dプリンターが家庭市場を狙っている」という記事、Aはオランダの記事で「アメリカで頭蓋骨の75%を3Dプリンターで作ったものに置き換えた」という記事が出た時点を示しています。

つまり、海外では、体のパーツを3Dプリンターで作ることが最も注目されているようです。

 

また、「3d printing」でトレンドを調べると、2004年から3Dプリンターによるデザインコンテストがおこなわれてきて、それがずっと話題になってきていることが分かります。

グラフの点D、C、B、Aは、MarketWatchがずっと記事にしてきているものです。

小型化や商品のカスタマイズに役立つといった実用性が上がる度に書かれている記事で、実用性のUPと共に注目が上がってきています。

3dprintingtrend

 

これに対して、日本ではどうなのでしょうか?

「3Dプリンター」でトレンドを見てみると、日本ではwirdが携帯式の3Dプリンターの記事をきっかけに2012年の8月から一気に話題になっていることがわかります。

3dプリンターtrend

 

しかし、日本では、3Dプリンターの注目度はまだまだ低いことが分かります。

下記が海外と日本の検索量の比較図で、赤の線が日本です。

圧倒的に海外の方が検索量が多いです。

3dprintertrend比較

 

 

■日本でもトレンドになっていくと考えられる

以上のトレンドチェックから、今後、日本でも3Dプリンターによるものづくりが個人の間に広がっていくことが予想できます。

日本で、大きなトレンドになっていくことは間違いないでしょう。

新商品やサービスを考えるときに、この3Dプリンターのトレンドを考慮しないことはできません。

例えば、家でひとりでも製造業で起業することも可能です。

サービス分野なら、3Dプリンターに入れ込んだ設計データを流通させるサービスも可能です。

※同様に、「トレンド ケーキ」「トレンド イタリアン」「トレンド マッサージ」「トレンド 塾」「トレンド 小売り」でも、トレンドが見えてきます。

 

②雑誌の特集でトレンドが読めます
雑誌でも同じです。

雑誌の特集を追っていくとトレンドが見えてきます。

■例えばリフォーム業の場合

学習雑誌を見ると、「子供部屋を変えると子供が勉強するようになる」といった特集があります。

また、家や部屋、家具関係の雑誌では、「美しくて強い家や部屋」といった、美しさと強さを兼ね備えた部屋が求められています。

部屋に、一定の機能を部屋に求める傾向があることが分かります。

リフォーム業者はお客様へ、家や部屋の機能という切り口から新しい提案をすれば良いということがわかります。

 

■一方、「食」にいて見ていくと、

雑誌では、コストコや成城石井の特集があったり、輸入食材の特集があったりします。

海外の食材に興味が持たれていることが分かります。

このことから、飲食店でも、積極的に海外の新しくて美味しい食材を使うことで、話題になる新メニューが提案できると考えられます。

 


全国商工会議所用小冊子WEB版 「新商品新サービス開発&販路開拓」  目次
第1章 新商品開発の非常識
1)他人が欲しがるものが新商品
2)スティーブジョブスのすごい妄想力?
3)買って使って感動してまでが新商品開発です
4)本当に良い新製品を開発できたと思ったらアメリカで売りましょう
5)新商品のこえるべき3つの絶壁
6)いくら宣伝しても「売れない商品」は売れません
第2章 新商品の販路を切り拓く
1)9つの販路開拓成功物語
2)販路開拓の基本のキ
3)バイヤーに会う方法と小売店に直接売り込む方法
4)東急ハンズとロフトのバイヤーへの売り込み方
5)バイヤーは常にヒットの芽を探しています
6)ヒットするのはバイヤー目線よりお客様目線
第3章 新商品のコンセプトを作る10の方法
1)トレンドを無視してヒット商品はつくれない
2)新商品を開発するときの3つ基本戦略
3)不満・悩みから新商品を考える方法
4)ヒット商品から新商品を考える方法
5)他人のアイディアから新商品を考える方法
6)「変わった使い方をしている方」を見つけて新商品を考える方法
7)ヒットのパターン例から新商品を考える方法
8)オズボーンのチェックリストを使って新商品を考える方法
9)新サービスのコンセプトの作り方
10)キーワードから新サービスを考える
11)最も強力な新商品の開発方法 「すべて真似る」
第4章 すごい製品を開発する
1)新商品開発でどのコア技術を磨けば良いのでしょうか?
2)定食屋さんやケーキ屋さんの新商品開発のコツ
3)常連さんを増やすことをダイレクトに狙った新商品の開発方法
4)新サービス開発を成功させる要
5)ヒットメーカーはすごい技術を外から持ってくる
第5章 すごい製品をヒット商品に仕上げる
1)製品を売れる商品に作り込んでいく
2)90点になるまで絶対にあきらめない
3)新商品のネーミングと隠喩
4)短時間で簡単に誰でも良いデザインを作る方法
5)新商品に高い信頼性をつける
6)正しいお客様をとことん楽しませ話題を作ります

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
カテゴリー: 新商品開発 パーマリンク

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