お店を常にきれいにしておくには、従業員が自ら自然と、汚れを見つけたら拭いたり、ゴミがたまっていたら捨てたり、使った道具は片づけたりするようにならないと実現しません。そのためには、躾けがきちんとできていることが必須です。
1.まず、お店をきれいに保つ目的や意味が分からないとやる気が出ません
①責任者と目標を具体的に決め、リーダーが自分から徹底的に掃除をし、どのレベルまできれいにしたいのかをメンバーに示す
②その上で、なぜここまでする必要があるのかを教え込む
※この時、5S(清掃、整理、整頓、清潔、躾)ができている他店を見学に行くと、理解されやすくなる。
2.目的が分かったらルールを決め、それを明示し、違反したら叱り、掃除をしたら褒めて習慣化していきます。
①ルールは躾をつくる15の教えにそって作成し、貼りだし、違反したら呼び出して叱る。
②反対に、褒めて習慣化していくことをする。
その人の中に清掃につながるような長所をみつけ褒める。清掃をしていたら褒める。これを繰り返すことで習慣づけていく。
3.躾は、躾をつくる15の教えに沿って訓練していきます
躾ができていないと、せっかく作ったルールもきれいさもだんだん崩れていってしまいます。「躾をつくる15の教え」を実行することで躾けていくことができます。躾をつくる15の教えはあいさつや服装などのごく当たり前のことばかりです。
<躾をつくる15の教え>
①挨拶:「おはよう」などの挨拶をしっかりおこなう
②服装:決められた服を正しく着て名札を付ける
③出退勤:時間どおりに会社に来る。
④点検:作業の前にまず点検をおこなう
⑤作業方法:作業方法をきちんと決めてそれを守るようにする
⑥衛生:ご飯の前には「手を洗う」
⑦休憩:作業はしっかり、休憩は楽しく、メリハリをつける
⑧健康:睡眠を十分にとる
⑨会議:会議では資料を作成して事前に配布する
⑩防災:緊急連絡網を作成し、何かあった時の対応ができるようにする
⑪管理者:率先垂範、管理者が手本を示す
⑫行動:現場で現物を確認し、すぐにその場で対応し、徹底的に行う
⑬安全:安全は全ての事に優先する
⑭品質:品質信頼を第一に考え、信頼を維持する
⑮5Sを行う
4.清掃、整理、整頓、清潔を実際に行う
いきなり清掃はできません。まず、掃除のできるスペース作りからです。
①まず、整理整頓をおこない、スペースを作る
②スペースができたら、清掃を徹底しておこなう
③清潔をおこない綺麗さを維持する
お店をきれいにする目的を理解し、具体的にやることを決め、明示してルールを守るようにさせながら躾をおこなっていきます。躾ができていないと、他の何をやっても効果がでません。従業員に基本的な躾を身に着けさせることが、店をきれいに保つコツです。 |
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