パートアルバイトの新しい採用方法 マインドマップを使った面接(後半)

人を採用する場合、すぐに辞めないような人を採用したいものです。また、できれば、使える人が良いです。そのためには、リーダーと同じような考え方をする人、または、お互いに補完し合う人をマインドマップを使って探していきます。

 

1.仕事をテーマにマインドマップを描いてもらうと、主に3つのタイプが出てきます

①感情的で人付き合いが得意なひと
②タスク指向でお金重視のひと(人付き合いは少し苦手)
③まじめだけれども人付き合いは避けたいと思っているひと

マップの一般的な見方の基本は、上半分がポジティブ、下半分がネガティブに感じていること、右半分が将来に向けて、左半分が背景になっていることです。
さらに、色を下記の表で見ていきます。

色表

 

たとえば、下記のような仕事に関するマインドマップを書いた店長さんには、どのような人が合うのでしょうか?

image

 

 

 

 

2.感情的で人付き合いが得意なひと

このマップを描いたのは40代の女性です。接客業の経験が多く、接客については自分なりの考え方を持っている方です。

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中心を赤で描き枝に気持ちを表現する単語が入っていることから、感情的であることが分かります。
また、下半分にひとやお客様に関する枝がなく、人付き合いに抵抗感がないことが分かります。
一方、仕事では続けることが重要と考え、続けることが仕事の実力と考えています。
好きなことであれば続けられ、続けることで成長できると思っています。
また、他者から必要とされ、もらえるお金が自分への評価であり、インセンティブになっています。
さらに、達成感は、出来なかったことが出来るようになったときに感じています。

 

下記のマインドマップは、この方が接客について描いたものです。

IMGP0011

 

このマップから、接客の経験が多いことが窺えます。

しゃべりすぎずに相手のニーズを把握することや自分の立ち位置を意識することの重要性を分かっています。
また、自分を出し過ぎずに個性は出すことのバランス感覚を持っています。
ものごしでは、誰からも好かれながら一部のコアなファンをもつことの大切さを意識しています。

これだけ、接客で優れたバランス感覚を持っている方は少ないかもしれません。
もう一歩、深く接客について描いてもらうと面白いかもしれません。

 

 

3.仕事重視でお金重視のひと

このマップを描いたのは30代の働いているシングルマザーです。設計業務に携わっており接客経験はありません。

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仕事は、第一に生活のために、第二に趣味やレジャーのために行っており、給与は自分の誇りと考えていることが分かります。
また、良い成果物を作ることに意識が向いており、成果物をお客様に認められることを重視しています。
一方、下半分にお客様に関する枝があり、人付き合いに抵抗感があることが分かりますさらに、仕事の家庭と仕事の両立にも苦慮していることが窺えます。
中心を緑で囲んでいることから、少し仕事に疲れているのかもしれません。

 

 

 

4.まじめだけれども人付き合いは避けたいと思っているひと

このマップを描いたのは40代後半の主婦で、元銀行勤務の方です。

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この方にとって仕事はパリに行く手段です。責任感は強くスキルアップが給与につながると考えています。
しかし、人間関係には抵抗感があり、友人との付き合いでも苦労しているようです。

また、自分が働くことによる家族へのメリットと負担増を気に掛けています。
青一色で描いており、仕事に対して憂鬱感があるかもしれません。

 

下記は、この方が接客について描いたマインドマップです。

IMGP0021

 

マインドマップから、接客では苦い経験を持っていることが窺えます。
礼儀正しく気持ちの良い笑顔を心掛けているようですが、会社の都合をお客様に通すことを行ってきた経験があるようです。
そのため、セールスには抵抗感をもっています。
会社にとってプラスの場合、お客様にとってはマイナスの場合があり、お客様にマイナスと分かっていてもお勧めしなければならなかったようです。

このため、セールスのみならず接客についても抵抗感をもってしまっているようです。

 

 

一方、完全に人付き合いが難しい方は下記のような図になります。

人間関係の枝が下に書かれており、あまり伸びていません。この方は、機械製作の専門家で職人気質の方です。

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5.たとえばこの中から店長に合う人を探すとすると

このマップを描いたのは20代前半の若い女性の店長さんです。

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中心が赤で枠に緑があるため未熟と感じており、枝に気持ちが多いことから感情的と思われます。
また、お店の雰囲気が売上につながり、雰囲気はスタッフの元気さや仲の良さから生まれると考えています。
そのため、朝礼やミーティングでコミュニケーションを取り、モチベーションを上げることに力を入れています。
ただ継続すること自体がつまらなく、苦手意識を抱いています。毎日の仕込みをせず、味を落としてしまった苦い経験があります。

 

■この店長に最も合う人は、①の感情的で人付き合いが得意な40代の接客業の経験が多い女性です。

この方は感情的な点で店長と似ていますが、継続することを重視しており、年上であることからも店長の良い理解者になると思われます。
また、継続に関してはその意味を良く理解していることから、店長をリードしていってくれると思われます。

■補佐役としては、②のタスク指向でお金重視30代の働いているシングルマザーがいいでしょう。

接客やチームプレイには弱い面がありますが、仕入れ管理や仕込みなどの内向きのルーティンワークには力を発揮しそうです。
お互いの欠点を補完し合う仲になると思われます。

 

 

①仕事に対するマインドマップで全般的な相性をみて、
②相性の良い方の中から接客などの業務に関するマインドマップで実力のある方を選んでいくことが
一つの方法です。
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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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