お客様を集める店頭POPを作る具体的な方法

 ターゲットに、一瞬で伝え、心を動かすということを、朝昼晩好きなときに好きなように試せるのが、店頭POPです。チラシを店頭のA型看板に貼り付けたらどうでしょうか? あまりよく見えませんね。チラシを3m先から一瞬見ただけで惹かれるように作ったのが店頭のPOPです。

 

1.店頭POPの役目

店頭でのPOPの役割は、お店の雰囲気やウリを伝えながら、迷っているお客様におススメを示すものです。お店が、「これが面白い!」「これは美味しい!」「これは凄い!」と自己主張することで、個性を感じさせることができます。

たとえば、
昭和レトロな雰囲気がウリのお店があれば、店頭看板も昭和レトロ風にします。
手書きで、怪物君の絵を書いてみたり、字体を昭和楷書体にし、昔のオロナミンCの写真やグリコのマークを貼ったり、いろいろなデコレーションをして、その中におススメを大きく書くということもできます。
看板は、一目でお店のコンセプトを伝えるもので、うまく伝えられていないと、お店に入ってもらえなかったり、入っても「思っていた雰囲気と違う」ったと言われてしまいます。

 

 

2.店頭POPの作り直し時期

お店の周囲の様子が変わって、前から置いてある店頭のPOPが効果をなくしているときがあります。
下の例にひとつでもあてはまっていたらその可能性が高いです。
①ランチの時間帯に、店を見てくれた人が4割以下
②ランチの時間帯に、店の前で立ち止まってくれたひとが数人しかいない
③昼から夕方にかけて、店頭のショップカードを取っていった人がゼロ

①の場合には、店頭POPに気が付居ていない場合です。
②③の場合には、店頭POPを見ても興味を引かなかった場合です。

①の場合には、中身を検討する前に、まず、周囲からいかに目立つかを考えなくてはなりません。
置く場所、形、大きさ、色などを検討します。
※デコレーションを付けることも効果的です。

 

 

3.看板作りの基本的な流れ

看板もチラシやDMと同じように、どのような人に対して、何を(1つに絞り込んだこと)伝えるのか、いかに一瞬で感じさせるのかがポイントとなってきます。

①目的を決めます。※存在を広めたい、初めてのお客様に来てほしい、リピーターを増やしたいなど。
②伝えるお客様(ターゲット)を絞り込みます。※昼にどこか惜しいしお店はないか探している近所の独身OL。
③アピールすることを一つに絞り込みます。※たとえば、「品揃えがよく買い物が楽しくできて親身になれるデザイナーがいるお店」というのが強みと思っている場合、「品揃えがよく買い物が楽しくできること」と「親身になれるデザイナーがいること」のどちらか一つにします。また、メインの看板は雰囲気とおすすめだけを伝え、詳しくはメニューブックなどを置いて、看板の役割を分けます。
④一瞬で感じさせるためにメタファーを多用します。※お店のコンセプトを表す、ロゴ、写真、絵、字体、言い回しなど。
⑤心を動かすためにキャッチフレーズを作ります。※目的にそってターゲットに対して言うことを決めます:〇〇で一番、〇〇専門店、初めてのお客様半額、赤ちゃん連れ歓迎!、今日のお疲れセット、バレンタインセットなど。

 

 

4.何を前面に押し出せばいいのか?を考えるときのヒント

■商品自体を売りたい場合

お客様が感じているその商品の魅力を探します。
たとえば、焼き豚丼を売りたいのであれば、焼き豚丼で人気のお店と流行っていないお店両方に行ってみます。
そして、いったい何がお客さんを惹きつけているのかを見つけます。
焼き豚丼なら、 すごいボリューム感がポイントです。
どんぶりからこぼれるような感じでど~んと焼き豚がのっていて、色もこげ茶で香ばしい匂いと甘辛い味が伝わってきます。
食べるのにこぼしてしまいそうな感じが魅力的です。
これを、看板で一目で伝えることができれば、見た人は食べたくなるはずです。

 

■付加価値を伝えたい場合

同様な付加価値をうまく表現できているお店を探します。
もし、「親身なデザイナーがいる」というのがウリであるのなら、外から見ただけで「親身なスタッフがいるな~」と感じさせるお店を探します。看板をはじめ、ファザードも含め、全体と個々がどうなっているのかを見ていきます。
そして、何が、親身なスタッフがいると感じさせているのかを考え、真似できるところは真似してみます。

 

■お客様に聞く

親身なデザイナーがいることがウリであれば、お客様に、どのようなときに親身さを感じたかを直接聞いてしまいます。「話をよくきいてくれた時」、「あきらめないでいろいろな材料を探してくれた時」、「〇〇と言ってもらえたとき」などと出てくるともいます。

そうしたら、これらを店頭POPに反映していきます。
・「話をよくきいてくれた時」であれば、話をよくきいている顔のUPを写真にとり貼り、その横にこの時デザイナーの心のつぶやきを横に書きます。
・「〇〇と言ってもらえたとき」であれば、毎週、看板にデザイナーがお客様に言ってお客様がうれしかった一言を週替わりで書いていきます。その下に、デザイナーの笑顔の写真を貼ります

 

 

5.看板の作り方のヒント

イラスト、デコレーション、文字、言葉、写真、他のものとの組み合わせによって、看板を作りこむ事ができます。

■イラスト

・イラストは懐かしさを伝えることもできます。たとえば「怪物君の絵」でレトロ感を演出する。
・春には桜の絵をかくことで、季節感をだし好感度を上げます。
・花火の簡単なイラストを書いただけでも、「パア~ッ」とした感じを持たせることができます。

 

■デコレーション

・看板には、鹿の角でも花でも草でも、なんでも好きなようにデコレーションしていいんです。
・商品がマンゴージュースなら、南国ポップな感じでデコレーションします。
・でっかい人形やオブジェで注意を引き、その隣に置いてある看板の一言で欲しいなと思わせることもできます。
・食品サンプル(ろう)など、立体的なものでもなんでもPOPに貼ると目立ちます。
・ボードを竹細工で作ることで、アジアの雰囲気がでます。
・A型のサイドに、お店の雑誌記事などをラミネートして貼ってしまうのも、一つの手です。
・文字自体をラミネートして看板からはみ出して貼ると、躍動感が出ます。

 

■文字&言葉

・白・赤・青、、、フランス国旗の3色で、透明な窓に文字を書いているとおしゃれでフランスっぽくなります。これは、イタリヤ出も同じです。
・フワフワ、もちもち、サクサク、カリカリなどの擬態語は、一瞬で雰囲気が伝わります。
・お客様の漠然と思っている気持ちを先回りして書くと惹きつけます。「こんな寒い日はホットココアで暖まりませんか」
・「ドリンクだけでもご利用できます」などの一言があると、お客様は助かります。
・手書きの字や絵は、暖かい人柄を伝えます。
・「地域で唯一」や「とても新鮮」がウリなら、その理由を書きましょう。「3児の小学生のママがやっているお店」「毎朝築地で仕入れている」などの理由を書きましょう。
・主婦の店、30歳以上のスタッフのみのお店などと書くことで、若いひとにはやってもらいたくないお客様を集められるようになります。
・フレンドリーな話し言葉や方言を書くと、親近感を演出することができます。
・ストレートに「一番おいしいから食べていって!」といった直球勝負も気持ちが良い印象を与えます。

 

■写真

・写真を丸く切りその横にコメントを付けることで、若々しさとシズル感を演出できます。
・店内の写真で貼りだすことで、安心感を提供できます。
・店員の顔や仕事風景のスナップ写真をランダムにいっぱい貼ると、臨場感ある雰囲気が伝えられます。
・写真も大きくすると、迫力が倍増し注意を引きます。

 

■他のものとの組み合わせ

・お客様から見ると、看板もお店のデザインのひとつであり、お店の外観の雰囲気と合わせる必要があります。※周囲に埋没しては意味がないので、同時に、目立たなければなりません。
・看板の周りに、仕込みなどの作業途中のものを置くと、シズル感が演出できます。
・夏に氷の塊を看板の横に置いておくと、涼しげな印象になります。

 

誰に、何を、どう一瞬で伝えるのかという宣伝の根本的なことを、無料で何回も試せるのはお金を出して路面にお店を出している人の特権です。これを十二分に使わない手はありません。

どのような店頭POPがどのような効果がったのかということは、チラシやDM、HP、メルマガなど、あらゆる宣伝のもとになります。


工藤 英一

About 工藤 英一

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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