低予算で単なるPRではなく実際にお客さまがくるような広告を出す方法

 
イタリアで修行をしてきて、やっとお店を出することができました。そこで、広告を出そうと思っているのですが、雑誌の広告は高すぎ、チラシもDMも効果がないように感じます。取材も依頼の仕方がわかりませんし、そもそも、初めて開くお店を取材してくれるとは思えません。本当にお客さまがくるような広告を出す方法ってあるのでしょうか?
 

お店に行って、良かったな感じるか嫌と感じるかの分岐点があるとすれば、良かったな感じるお店なら、たとえ一見さんでも集めれば集めるほど固定客が増えていきます。嫌な感じのお店では、集めれば集めるほど評判が下がっていきます。

 

1.新聞や雑誌に広告を出すと1回で50万円以上費用が掛かります。

また、広告のターゲットを「地域の新しもの好きのオピニオンリーダー的な女性の方」とすると、チラシ、DM、地域新聞広告、地域フリーペーパー広告が現実的です。
周辺のお客様によく知っていただくには、お店やオーナーについての詳しいストリーを読んでもらうか、複数回チラシやDMを見てもらいお店の認知度を高めることがうことが必要です。

お店やオーナーについての詳しい記事を読んでもらうには、女性向けの地域フリーペーパーに記事広告を出すのが一番いいのですが、それでも費用が50~100万円(1ページ記事広告)かかり、候補から外れます。
DMも、お客様のリストがありませんので出すことができません。
残るのは、チラシと地域へ宛名なしで出すDM、それにPPC広告です。
しかし、最初の時点では、お店も知らなければ信頼感もありません。
ですから、どの広告でも効果が出ない可能性が高いです。

必要なのは、読ませる信頼感と行動させる強力な特典(オファー)です。

通常は、地域にチラシを計画的に複数回まいていき、認知度を徐々に高めていきます。
また、強力な特典を付けて、とにかく来ていただきます。
来ていただけたら、ポイントカードに加入していただき、お得意様へ育てていきます。
このようにして、長期的な視点から採算をとっていきます。

 

 

2.しかし、今回は開店時になるべき予算をかけずに実際にお客様がくる広告を打つということで、広告を打つためには下準備が必要です。

①まずは、地域の人(ターゲット)からの信頼感の獲得を狙います。
そのために、ターゲットとする方が、日頃信頼して通っているお店の店長さんからの推薦をいただくことを狙います。

周囲の美容院やカフェや花屋、幼稚園の店長さんなどライバルにならないお店に対して、レセプションを開き招待いたします。
来店していただき、レセプションでお店を気に入っていただいたら、〇〇様の声を頂きチラシやHPに掲載させていただきます。
また、お店のクーポン券を置かせていただき自由に使っていただきます(パーマをかけたお客様の、当店のクーポンを提供していただくなど)。

②推薦を頂いたうえで、強力な特典を用意し、チラシやクーポン券を作成いたします。
チラシは、業者に依頼しても良いと思いますが、自店のスタッフが自分たちで地域に配るのが効果が出ると思います。
配ることで地域や地域の方を知ることができ、また配る姿自体が宣伝になっています。
マンションの場合には、入れないところも多いので、郵便局の宛名なしのDMサービスを使って送ります。
DMには、推薦文もメニューも特典も入れることができます。

③チラシの代わりに、地域のお客様をターゲットとしたPPC広告を打つことも良いと思います。
地名や駅名と業種名でPPC広告を出します。
HPにお客様の声を載せる代わりに、レセプションでいただいた周囲の美容院やカフェや花屋、幼稚園の店長さんなどの推薦の声を載せます。
また、チラシと同様に、HPを見た方に強力な特典を提示し、来店していただきます。

 

 

3.グルーポン系サービスを使うことで、かなり確実にお客様に来店していただくことも考えられます。

50~80%offという格安で提供することになりますが、お客様は集められます。
割引の目安としては、材料費が賄える程度で出すのが良いと思います。

クーポンを販売することで、開店時の空席をある程度埋めることができ、お店に賑わいを出すことができます。
また、材料とスタッフの無駄も減らすことができます。
さらに、売れたクーポンの売上が先に入ってきますので、キャッシュがとても助かります。
(グルーポンでは、お客様が使わなかったクーポンはグルーポンの儲けになります。ポンパレでは、手数料引いて未使用分の全てもお店に分けてくれる。)

このサービスで来たお客様のリピート率は、お店や業種にもよりますが実質5~10%程度ではないでしょうか。
効率はよくありませんが、新規開店時やリニューアル時、テコ入れの時には役に立ちます。
リピーターが増えてくるまでのつなぎとして利用するのが良いと思います。

また、これらのお客様は、ブログなどでお店の感想を書く多いのが特徴です。
ですから、良い商品、良いサービスで良い感想を得るように気を付けなければなりません。
固定客になってくれるお客様ではなく、「お店を良いとと思えば宣伝をしてくれるお客様」とみると納得がいくと思います。

そうはいっても、精算時には、ポイントカード登録を必ず勧めます(あまり加入してくれませんが)。
少しずつでも登録者を増やしていくことがお店の力になっていきます。
さらに、可能であれば、お客様に感想を書いていただき、写真付きでHPやチラシに掲載する許可を取ります。

※ゼロと1では大きく違います。開店時に、とにかくお客様を集めるには効果的な方法です。

 

 

実は、集客にはファザードが大きく影響しています。良いファザードを作れば、新規顧客の30%はファザードにつられて入ってきます。 

日頃から、前を通っていて「なんか素敵そう」と思っていただいていると、チラシにしてもDMにしてもグルーポンにしても、効果が全然違ってきます。

ファザードは、もっともコストパフォーマンスのいい広告でもあるのです。

 

 

 

 

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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