お客さまを集めるチラシのまきかた

 

地元の方々に自社の認知度が低く、お客さまを獲得できません。そこでチラシをつくって撒こうと思っているのですが、むやみやたらにまいても上手くいかないと感じています。チラシの効率的な配布方法を教えてください。

チラシは内容も大切ですが、お店をどのくらい知ってもらっているのかということが重要になってきています。知らないお店がいくら宣伝しても、誰も聞いてくれなくなってきているのです。

 

1.チラシの内容も大事ですが、チラシを配布するエリアの決め方と撒き方が反応率に影響します

チラシの反応のいいお店は、いろいろな方法で地域における認知度を上げる活動をしています。競合が多い地域ですと、単なるチラシだけでは反応がとれなくなっています。

①お店を目立つようにしている
②ミニコミ紙やフリーペーパーに広告を毎週のように出している
③地域の行事や催し物に協賛したり店を出したりしている
④あきらめずにポスティングを続けている
⑤営業車に屋号を大きく書いている
チラシを同じ地域に何回も撒いて認知度を高めますが、同時に上記のような活動も必要です。
※最初が大変ですが、逆に、、一度皆さんにおぼえていただけば後が楽になります。

 

2.チラシの撒き方

①まず、チラシは2パターン作成します。人をウリにしたチラシと技術をウリにしたチラシです

②GISと商業統計で候補地を絞り込みます
(1次レベル:家族やマンション=買うはずのない人は除く)
徒歩のみの場合には、半径700m、自動車可の場合には、半径2000m内の候補地にまきます。

③反応のあった地域をチェックし、GIS情報と照らし合わせ、反応の高い地域の条件を出します
(40代のファミリーで持ち家庭付き、収入は500万円~、子供が二人で小学生か中学生など)
※顧客データがある場合には、顧客の住んでいる地域から、顧客の条件を出します。

④反応のあった地域をA、条件はあっているのに反応のなかった地域をB、それ以外をCとします

⑤最初は反応の合った地域Aに重点的に撒いていきます
反応の合った地域だけに繰り返して撒いていき、地域内でのお店の認知度を高めていきます。
また、来店してくれたお客様をポイントカードに登録していきます。(一生懸命勧誘します。)
その地域の登録お客様数が増えてきて一定数になったら、チラシ配布回数を1/3にし、DMに切り替えます。

⑥次に、地域Bにチラシを撒いていきます
同じように、繰り返して撒いていき地域内での認知度を高めていきます。(ここでは根気がいると思います。)
来店してくれたお客様をポイントカードに登録していき、地域の登録お客様数が増えてきて一定数になったらチラシ配布回数を1/3にしDMに切り替えます。

⑦さらに、地域Aや地域Bに隣接していたり挟まれた地域にまいていきます
同様に、繰り返して撒いていき地域内での認知度を高め、来店してくれたお客様をポイントカードに登録し、その地域の登録お客様数が増えてきて一定数になったらチラシ配布回数を1/3にしDMに切り替えます。

こうして、登録のお客様の多い地域を一つずつ確実に増やしていきます

 

3.チラシのまき方で一番反響が良いのは自分でやるポスティングです

一番反響の多い方法は「ポスティング」。「自分でやるポスティング」です。
外注すると、配布地域が偏ったりターゲットにならない家に配られたりすることが少なくありません。

たとえば、学習塾なら、小学生や中学生の子供が住んでいそうな家に配ります。
体操服を干している家や学生が乗りそうな自転車が置いている家です。
リフォームなら、古い一戸建て住宅には建て替えや屋根のふきかえなどのチラシを、車庫のある家には屋根付きガレージのチラシを、庭のある家にはガーデニングのチラシをポスティングしていきます。
※マンションには入れない場合が多いので、宛先無記名のDMを送ります。

 

4.効果を測定し精度を上げていく

測定は、割引券やクーポン券をチラシに付け配布することで行います。
クーポン券に連番を振っておくことで、誰が来店したかが分かります。
また、クーポン券、割引をエリア別に色分けしポスティングする事で、エリア別のポスティング効果の測定が可能となります。

 

5.外注に依頼する場合

外注に依頼する場合には、なるべくGISサービスのある業者に依頼しましょう。
地域を町名ごとに詳細な特徴わけできますので、ターゲットのお客様の多い地域を選んで指定します。(30代で持家世帯で子供あり、などの条件を設定できます)

 

6.そのほかのチラシの撒き方

①無記名のDM
郵便局のDMポスティングサービス、タウンプラスというサービスで、丁単位(200メートルごとの範囲)で配達地域を指定することができます。料金は1枚あたり約30円と高額ですが、高級マンションへもA4サイズのチラシが確実に配布できます。

②手配り
配るチラシは、普通A4サイズですが、名刺サイズ(2つ折り)にすると反応が倍増する時があります。また、スクラッチなどをつけてゲーム性を持たせるとさらに反応がよくなります。
※店頭でない場合には、警察の許可が必要(申請から許可まで、2日以上かかる)
配るときには、「〇〇です」と商品や社名を言うよりも、「無料クーポン付いてます」「お得な無料情報です」と直接のメリットを言った方が受け取ってもらえます。

③フリーペーパーの折込
配布は1万枚以上からで、折込料金はA4で3.7円と新聞折込料金よりも若干安くなっています。また、配布地域が細かく指定できます。
フリーペーパーの読者はほとんどが女性で、気になったお店のクーポンを切り抜いて持ち歩く傾向があります。ですから、女性が好みの飲食店やショップの広告を掲載するのであれば、効果が期待できます。

④新聞折込
新聞折り込みは、新聞の信頼度が高いため、反応率がよくなります。
ただし、新聞は30代で25%以下、40代でも40%程度しか読まなくなっています。読んでいるのは高齢者で、しかも、チラシを見るのは女性です。つまり、新聞折り込みチラシで届く相手は、高齢者の女性ということになります。
この方々がターゲットの商品であれば、反応が期待できると思います。
また、販売店の配布エリア単位でのエリア指定が可能です。

 

チラシのみによる集客は難しくなってきています。WEBのみでの集客ができないように、リアルな活動と組み合わせることが必要になってきています。 

これからは、昔のお店のように、地域の催し物などに参加して地域の人たちと顔見知りになることがベースになるようです。

考えてみれば、リフォームなどは、地元の知っている人に頼む方が安心ですよね。

 

 

 

 

 

 

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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