新商品開発 第3章11)最も強力な新商品の開発方法 「すべて真似る」

新商品の開発とは、コンセプトを考え、開発し、買って、使って、感動していただくまでです。先に成功している商品があれば、それがたどった道を使わせていただくのも、新商品開発におけるひとつの戦略です。

 

11)最も強力な新商品の開発方法 「商品から販売戦略まですべて真似る」

新商品の開発から販路開拓まですべて真似るのもひとつの手です。
これは周到で、最も強力な方法です。

 

ディクレア鍋

 

鋳物ホーロー鍋の「バーミキュラ」と似たような商品分野で土鍋があります。
しかし、土鍋で新商品は出ておらず、遅れていました。
ここに目をつけたのが、クオリティーズの「ディクレア土鍋」です。

コンセプトから販路まで、「バーミキュラ」の真似をしています。

①コンセプト
はじめから海外で人気を出すことを狙っており、洗練されたデザイン、最新の台所にも対応できること、外人でも分かるようにサイズを「号」でなく「リットル」に換算しています。さらに、模倣品が出るのを防ぐために、実用新案登録も取っています。

②開発
デザインは建築家を起用しインテリアにも調和出来るものにし、2010年度のグッドデザイン賞を受賞しています。また、ガス、IH、オーブンの火力に対応でき、熱伝導率を高めるために鍋全体に発熱体を入れています。

③宣伝
ブログとセミナーと展示会の3本柱を全部使っています。
・ブロガー向けのカメラ教室の「ゆげを上手に撮る方法」でディクレア土鍋を使ってもらい、ブログに商品が掲載されるようにしています。
・また、この土鍋を使うクッキングセミナーも開催しています。
・さらに、ニューヨーク・レストランショーやニューヨーク・インテリアライフスタイル展にも出展しています。

④販路
価格とブランド価値を上げるために、最初百貨店にし、その後インターネット直販とセレクトショップに拡大しています。

 

コンセプト、開発、宣伝、販路、すべて後追いですが、新商品開発で真似ることは基本であり、最も効果がある方法です。

 

 

 

■新商品のコンセプトを評価してもらう方法

キックスターター人気PJ

 

Campfire http://camp-fire.jp/ に出すことで、どのくらいの方に欲しいと思ってもらえるかが分かります。

また、コメント読んでいくと良いと思ってもらえている点や改良点などが分かってきます。

WEMAKE http://www.wemake.jp/ というサイトは、アイディアを投稿すると読者が評価していき人気が出ると商品化し売れた利益からキックバックがあるというすぐれモノです。

ここにアイディアを投稿すれば、人気の有無や商品コンセプトの支持される点や改良点が見えてきます。

 

 

また、CampfireにはKickstarter、WEMAKEにはQuirkyという元になったサイトがあります。

日本で人気がなでなければ、同じモノを元のサイトに出してみるのがいいでしょう。

もし、元になったサイトで人気があるのであれば、アイディアは面白いけれどもなんらかの不安感がぬぐい切れていないことになります。

 


全国商工会議所用小冊子WEB版 「新商品新サービス開発&販路開拓」  目次
第1章 新商品開発の非常識
1)他人が欲しがるものが新商品
2)スティーブジョブスのすごい妄想力?
3)買って使って感動してまでが新商品開発です
4)本当に良い新製品を開発できたと思ったらアメリカで売りましょう
5)新商品のこえるべき3つの絶壁
6)いくら宣伝しても「売れない商品」は売れません
第2章 新商品の販路を切り拓く
1)9つの販路開拓成功物語
2)販路開拓の基本のキ
3)バイヤーに会う方法と小売店に直接売り込む方法
4)東急ハンズとロフトのバイヤーへの売り込み方
5)バイヤーは常にヒットの芽を探しています
6)ヒットするのはバイヤー目線よりお客様目線
第3章 新商品のコンセプトを作る10の方法
1)トレンドを無視してヒット商品はつくれない
2)新商品を開発するときの3つ基本戦略
3)不満・悩みから新商品を考える方法
4)ヒット商品から新商品を考える方法
5)他人のアイディアから新商品を考える方法
6)「変わった使い方をしている方」を見つけて新商品を考える方法
7)ヒットのパターン例から新商品を考える方法
8)オズボーンのチェックリストを使って新商品を考える方法
9)新サービスのコンセプトの作り方
10)キーワードから新サービスを考える
11)最も強力な新商品の開発方法 「すべて真似る」
第4章 すごい製品を開発する
1)新商品開発でどのコア技術を磨けば良いのでしょうか?
2)定食屋さんやケーキ屋さんの新商品開発のコツ
3)常連さんを増やすことをダイレクトに狙った新商品の開発方法
4)新サービス開発を成功させる要
5)ヒットメーカーはすごい技術を外から持ってくる
第5章 すごい製品をヒット商品に仕上げる
1)製品を売れる商品に作り込んでいく
2)90点になるまで絶対にあきらめない
3)新商品のネーミングと隠喩
4)短時間で簡単に誰でも良いデザインを作る方法
5)新商品に高い信頼性をつける
6)正しいお客様をとことん楽しませ話題を作ります

 

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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