新商品開発 第2章2)販路開拓の基本のキ

新商品の販路開拓の基本は、バイヤーや大企業などの5つのルートと国内外の見本市、それに自分で売り込むこと、さらに、資金調達サイトを利用することもひとつの方法です。

 

2章 新商品の販路を切り開く!

2)販路開拓の基本のキ

販路開拓には大きく分けて5つのやり方があります。

東急ハンズ
①バイヤールート
バイヤーに認められ、さらに、賞を取ったりTVで取り上げたりすることで販路が開ける

・日本で販路開拓×→アメリカテキスタイルショー出展→バイヤーに認められるように修正を繰り
返す→グランプリ受賞→アメリカセレクトショップ販路開拓→日本販路開拓

・存取引先×→取引のない企業へ飛び込み→意見収集+改良→地元バイヤー評価上がる→地元で販売開始→地元東急ハンズ→地元TV→ハンズで売上UP

・日本商社から海外バイヤー紹介→展示会出展→海外販路開拓

 

②大手企業ルート
大手企業に採用されることで一気に信頼感をアップさせ販路が開ける

・日本大手企業に4年間売り込む×→アメリカの大手企業に売り込む→採用され世界150カ国に通知→日本大手企業採用

・直販△→レクサスコレクションに採用→デパート販路開拓

 

③ブロガールート
ブロガーに認めてもらいブログで紹介されることで有名デパートの販路を開拓

・直販△→イベント試食→フードコーディネーターによるブロガー向け料理会→ブログ紹介増える
→有名デパート販路開拓→海外販路開拓

 

④東急ハンズルート
バイヤールートと同じですが、東急ハンズに置かせてもらえたことで、関連サイトや新聞雑誌など
に売り込んでも相手にされるようになり販路が開けています。

・卸に飛び込み営業△→東急ハンズ→関連サイト売り込み→新聞→雑誌→TV

 

⑤有名人ルート
お宅系の方で、○○選びでは有名な方に推薦していただくことで一般に人気が出、それを後追いする形でデパートなどの販路が開けていきます

・家電量販店・通販バイヤー×→家電芸人推薦→いろいろなTVで紹介される→販路開拓

家電芸人

 

 

⑥この他にも、地道に小売店に直接売り込む方法や地域で口コミで広げていく方法などがあります。

 

⑦また、海外で販路開拓するのであれば、見本市に参加して出展者に直接売り込んでしまうのも方法です。

世界の見本市は、ジェトロのHPで検索できます。

・中国なら広州交易会、
・香港ならHKファッションウイーク、
・ヨーロッパならミラノ、バルセロナ、ロンドンなどで開催される見本市

ミラノ見本市

 

 

⑧もう一つ、本気の新しもの好きな方が集まっているのが資金調達サイトです。

日本では、campfireというサイトで様々なプロジェクトの資金を募集することが出来ます。

ここで新商品の開発費を募集します。

すると、資金だけでなく、募集自体がマーケティングになり多くの見込み顧客を集めることになり
ます。

さらには、メディアなどへの宣伝になります。

キャンプファイヤー

例えば、株式会社ニットーが出している新商品のヌンチャク系iPhoneケース「iPhone Trick Cover
」の資金募集では、200人の先行購買者が集まり1317000円の資金が集まりました。

資金額はたいしたことはありませんが、1300人以上にいいね!されて話題が拡散しTVなどにも取り上げられています。

 

また、campfireの元になったkickstarterという資金募集サイトがアメリカにあります。

ここでは、campfireの10倍以上の資金が集まります。

kickstarterで、資金募集をしてみることも世界的な宣伝になると思います。

キックスターター

 

 


■全国商工会議所用小冊子WEB版 「新商品新サービス開発&販路開拓」  目次
第1章 新商品開発の非常識
1)他人が欲しがるものが新商品
2)スティーブジョブスのすごい妄想力?
3)買って使って感動してまでが新商品開発です
4)本当に良い新製品を開発できたと思ったらアメリカで売りましょう
5)新商品のこえるべき3つの絶壁
6)いくら宣伝しても「売れない商品」は売れません
第2章 新商品の販路を切り拓く
1)9つの販路開拓成功物語
2)販路開拓の基本のキ
3)バイヤーに会う方法と小売店に直接売り込む方法
4)東急ハンズとロフトのバイヤーへの売り込み方
5)バイヤーは常にヒットの芽を探しています
6)ヒットするのはバイヤー目線よりお客様目線
第3章 新商品のコンセプトを作る10の方法
1)トレンドを無視してヒット商品はつくれない
2)新商品を開発するときの3つ基本戦略
3)不満・悩みから新商品を考える方法
4)ヒット商品から新商品を考える方法
5)他人のアイディアから新商品を考える方法
6)「変わった使い方をしている方」を見つけて新商品を考える方法
7)ヒットのパターン例から新商品を考える方法
8)オズボーンのチェックリストを使って新商品を考える方法
9)新サービスのコンセプトの作り方
10)キーワードから新サービスを考える
11)最も強力な新商品の開発方法 「すべて真似る」
第4章 すごい製品を開発する
1)新商品開発でどのコア技術を磨けば良いのでしょうか?
2)定食屋さんやケーキ屋さんの新商品開発のコツ
3)常連さんを増やすことをダイレクトに狙った新商品の開発方法
4)新サービス開発を成功させる要
5)ヒットメーカーはすごい技術を外から持ってくる
第5章 すごい製品をヒット商品に仕上げる
1)製品を売れる商品に作り込んでいく
2)90点になるまで絶対にあきらめない
3)新商品のネーミングと隠喩
4)短時間で簡単に誰でも良いデザインを作る方法
5)新商品に高い信頼性をつける
6)正しいお客様をとことん楽しませ話題を作ります

 

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工藤 英一

工藤 英一 について

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
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