新商品開発 第4章2)定食屋さんやケーキ屋さんの新商品開発のコツ

売上に悩んでいる定食屋さんやケーキ屋さんの新商品開発は、お店の核となる商品を作ることが目的です。地域No1の競合店の人気商品を基準に今ある商品を改良して作っていきます。

 

2)定食屋さんやケーキ屋さんの新商品開発のコツ

レストランやケーキ屋さんのように、地域で商売をしているお店が新商品を作る場合、現状の把握からスタートします。

 

image

 

①基準となる商品を決める

まず、お客様のお店の用途が、「日常使い」なのか「非日常使い」なのかを確かめます。

次に、お客様が、自店と同じ用途で使っている周辺の人気店を出します。

人気の競合店は、食べログで、地域(○○市)✕扱い商品(肉、ケーキなど)でランキングで出し、その中のNo1のお店です。

そして、そのお店の中でもNo1人気の商品を聞き出します。

その商品がこれからの基準となります。

 

②基準が出来たら自店の4つの役割の商品をチェックします。

「商品」と一口に言っても、各々の商品には各々の役割があります。

・ほっといても売れる商品(サイゼリヤでのライスやドリンクバー)は、利益の下支えです。
・ないと困る商品(サイゼリヤでのイカスミスパゲティー、グラッパ)は、お店の専門性を担保しています
・店が売りたい商品(サイゼリヤでのプロシュート)は、利益が大きく新規のお客様も引っ張ってきます。
・定番核商品(サイゼリヤでのミラノ風ドリア)は、他店との決定的な違いを生み出す商品です。

そして、
・自店には、この4つの商品があるのか?
・あるとしたら役割を果たしているのか?
をチェックします。

 

チェックは、販売データを販売量とリピート率の2軸で見ていくと分かります。

image

 

商品は、
・見た目GOOD商品:リピートするお客様はすくないが、試してみるお客様は多い商品
・マニア商品:試してみるお客様は少ないのに、決まったお客様がリピートしている商品
・核商品:試すお客様もリピートするお客様も両方多い商品
・もうやめようか商品:お客様に全然振り向かれもしない商品
に分かれます。

 

 

③チェックが出来たら、核商品となる新商品を開発します

売上が下がっているとき、多くの場合、核商品の販売数が減っていることが原因です。

新商品の開発目的は、核商品作りとなります。

核商品作りの方法としては下記の2つになります。
・魅力の落ちている核商品を魅力的にする
・マニア向けのないと困る商品(試してみる人は少ないのに決まった人がリピートしている)を一般的な商品に作り変えていく

 

■さらに

日常使いのお店であれば価格が手頃で飽きの来ない味、非日常のお店なら価格が高く記憶に残る他にはない味わったことのない味にしなければなりません。

 

■また、どのようなシーンで商品を食べているのかを突き止めます。

例えば、
・子供との3時のおやつとして少し楽しい時間を過ごし且つ糖分も気にしないで安心して食べたいのか
・頑張った自分へのご褒美として部屋で高級店で健康など気にしないで美味しいケーキを食べているような気分に浸りたいのか

 

■情報を集める方法は、

アンケートでも店頭で盗み聞きしたり、お客様がママさんであればママさんの集まりに参加したりして集めます。

また、同地域No1のお店の人気商品を味の基準とし、自分で食べ比べたり、奥さんやその友達に味の違いを聞いてみたりします。

 

 

※味の分析をして基準商品と自店の核商品を分析して比較する方法もありです

味分析では、塩味,酸味,苦味,甘味,うま味の5味について数値で出してもらえる(2商品で3~4万円)ので、差が一目瞭然になります。

image

<味分析受託先例>
・三重県工業研究所「食と医薬品研究課」http://www.mpstpc.pref.mie.lg.jp/KOU/kiki/mikaku.htm
・三菱化学メディエンス株式会社 http://www.medience.co.jp/food/14.html )

 

この味の差を埋め、さらに自店独自の特徴を入れ込んだのが、お店の新商品の味です。

 


全国商工会議所用小冊子WEB版 「新商品新サービス開発&販路開拓」  目次
第1章 新商品開発の非常識
1)他人が欲しがるものが新商品
2)スティーブジョブスのすごい妄想力?
3)買って使って感動してまでが新商品開発です
4)本当に良い新製品を開発できたと思ったらアメリカで売りましょう
5)新商品のこえるべき3つの絶壁
6)いくら宣伝しても「売れない商品」は売れません
第2章 新商品の販路を切り拓く
1)9つの販路開拓成功物語
2)販路開拓の基本のキ
3)バイヤーに会う方法と小売店に直接売り込む方法
4)東急ハンズとロフトのバイヤーへの売り込み方
5)バイヤーは常にヒットの芽を探しています
6)ヒットするのはバイヤー目線よりお客様目線
第3章 新商品のコンセプトを作る10の方法
1)トレンドを無視してヒット商品はつくれない
2)新商品を開発するときの3つ基本戦略
3)不満・悩みから新商品を考える方法
4)ヒット商品から新商品を考える方法
5)他人のアイディアから新商品を考える方法
6)「変わった使い方をしている方」を見つけて新商品を考える方法
7)ヒットのパターン例から新商品を考える方法
8)オズボーンのチェックリストを使って新商品を考える方法
9)新サービスのコンセプトの作り方
10)キーワードから新サービスを考える
11)最も強力な新商品の開発方法 「すべて真似る」
第4章 すごい製品を開発する
1)新商品開発でどのコア技術を磨けば良いのでしょうか?
2)定食屋さんやケーキ屋さんの新商品開発のコツ
3)常連さんを増やすことをダイレクトに狙った新商品の開発方法
4)新サービス開発を成功させる要
5)ヒットメーカーはすごい技術を外から持ってくる
第5章 すごい製品をヒット商品に仕上げる
1)製品を売れる商品に作り込んでいく
2)90点になるまで絶対にあきらめない
3)新商品のネーミングと隠喩
4)短時間で簡単に誰でも良いデザインを作る方法
5)新商品に高い信頼性をつける
6)正しいお客様をとことん楽しませ話題を作ります

 


工藤 英一

About 工藤 英一

Qualia-Partnersの代表の工藤です。ゼネコンの研究員から会社経営を経てコンサルタントになりました。自身の経験から、リピーターとの関係を深めお得意様を増やしていくことを強く勧めています。
This entry was posted in 新商品開発. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>